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- マグロ漁業の近代化のための漁獲技術及び資機材の普及・実証事業
1.事業の背景と目的
- ベトナムのマグロ漁業の実績は南シナ海におけるマグロ類の推定資源量約5万トン、年間漁業許容資源量約1.7万トン、年間漁獲実績約1万トンで、世界第3位のマグロ類輸出国である。しかし、漁業レベルは旧来の漁法であることから、漁獲時に暴れやスレによって魚体の鮮度が劣化、損傷、それにより値打ちが下がっている。
- ベトナム政府及び地方行政は、漁獲物の増産、水産物輸出の振興、外資獲得、漁民の収入増加、雇用促進のため、沖合マグロ漁業の振興に期待、力を入れている。
- ほとんどの日本マグロ漁船に既に装備されている、ツナショッカーシステム(ツナショッカーを含むマグロの曳網漁法用の資機材)をベトナムに導入することにより、漁業方法と事後処理の稚拙さから失っている価値を付加し、ビンディン省の天然鮮魚マグロ漁業を近代化、高度化、ベトナム漁業発展への貢献を目指す。
- また、本発展により、近年とみに不足している日本の天然鮮魚マグロ市場に高品質鮮魚を提供できる可能性がある。
2.事業概要
- (1)実施期間:2年間(2015年6月〜2017年6月)
- (2)関係機関:
- 日本側:株式会社 加藤均総合事務所【大阪府】、山田実業株式会社【大阪府】
- ベトナム側:ビンディン省人民委員会、ビンディン省農業農村開発局
- (3)委託額:約94,000千円
- (4)協力対象地域:ビンディン省
- (5)日本側投入:外部人材、機材供与、本邦研修
- (6)主要活動内容:
- 現在実施されている漁法および漁獲物販売の実態を尊重した上で、ツナショッカーシステムを導入、技術指導を着実に実施し、効果的な結果を得ることに重点を置き活動する。本邦受入活動および実証操業を通して、操業効率の向上、魚体鮮度および旨味維持に資する作業方針を定め、行政および作業従事者の意識向上と確実な実施のために、積極的に助言する。
JICAベトナム事務所
2015年10月現在
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