「ゴルガス・JICAゲノムサーベイランス研究所」開所式

2022年3月8日

パナマ時間2022年2月18日に、ゴルガス記念研究所の西部拠点「ゴルガス・JICAゲノムサーベイランス研究所」の開所式が執り行われました。

国際協力機構(JICA)はコロナ禍において、ゴルガス記念研究所と共に、「パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト」を実施しています。本プロジェクトは、中南米地域内でも有数の感染症研究所であるゴルガス記念研究所とその地域拠点3箇所(西部チリキ県・中部べラグアス県・東部ダリエン県)に対して、技術協力と資機材の供与を通じて、同研究所の検査・分析能力を強化し、また国内の感染症サーベイランス(注)を構築することを目的に実施しています。

今回新設された西部拠点は、コスタリカ国境付近に位置するチリキ県ダビ市のホセ・ドミンゴ・デ・オバルディア母子医療病院の敷地内に設置されたモジュール型研究施設で、同施設の設置により国境を越える人の出入りが多い西部地域において早期の感染症にかかる検査・ゲノム解析が可能となります。施設の建設には、当地の財団が寄付を行い、JICAは研究所内の資機材の供与を行っており、ゴルガス研究所からJICAへの感謝の意を示す形で「ゴルガス・JICAゲノムサーベイランス研究所」と命名されました。

パナマでは2022年3月現在、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株が流行しており、人口当たりの累計感染者数や死者数、経済面へ大きな影響を与えています。JICAは、本プロジェクトの実施により、引き続き、パナマ国民が健康かつ安心して生活することができるよう、感染症サーベイランス体制の強化に向けて取り組んでいきます。

(注)感染症サーベイランスとは、感染症を探知する情報収集から、早期に何らかの対応を講じる連のサイクルを指す。

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