渋谷スクランブルスクエア株式会社との連携覚書を締結~途上国の課題解決へのオープン・イノベーションを促進~

【SDGsロゴ】1パートナーシップで目標を達成しよう

2020年7月30日

国際協力機構(JICA)は、7月30日、渋谷スクランブルスクエア株式会社と連携覚書を締結しました。今回の連携は、開発途上国の課題解決に向けたオープン・イノベーションを促進するために、同社が運営する会員制の共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」(注1)にて、JICAと同社がイベント等の企画や開催を協力しておこなうものです。

SHIBUYA QWSは、2019年11月に渋谷駅直結直上の大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」内に開業した施設で、様々な専門領域の方々が集い、新しい社会価値の創出のために活動する拠点として注目されています。JICAと渋谷スクランブルスクエア株式会社はこれまでに、SDGs達成に向けたオープン・イノベーション企画「JICA innovation Quest」(注2)を対象に連携しています。

このたびの連携覚書の締結を受け、JICAはSHIBUYA QWSの「PROGRAM AND COMMUNITY PARTNER」として、同施設を利用する起業家や多様な専門性を持つ方々に途上国が直面する課題に触れるきっかけを提供するとともに、新しいアイディアや提案を受ける機会を得ることが期待されます。具体的には、自身が取り組むべき「問い」に出会うために同施設に集う利用者と、開発途上国の課題解決に向け様々な分野で活動するJICA関係者とが、各種イベントやグループディスカッションに集うことで、双方の視野の拡大や交流の多様化を目的としたシリーズ企画「World Wide Question for SDGs」等を実施する予定です。

今回の連携を通じ、渋谷から世界へ羽ばたく新しい社会価値の種が生み出されることが期待されます。


(注1)SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)とは:
「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに、多様な人々が交差・交流し、社会価値につながる種を生み出す会員制の施設。施設名称のSHIBUYA QWS(渋谷キューズ)は、物事の本質を探究し、常に問い続けることが、新しい価値につながる原点になるとの考えのもと、「Question with sensibility(問いの感性)」の頭文字をとったもの。

(注2)JICA innovation Quest(ジャイクエ)とは:
SDGsの野心的で幅広いゴールを途上国で達成するために、前例にとらわれず新たな視点や方法での解決方法を模索すること目指して2019年に開始されたJICAのオープン・イノベーション企画。多様なバックグラウンドや知見・経験を持った企業・機関からの参加者とJICA職員がチームを形成し、担当国の課題解決策を3ヵ月かけて議論し、2020年2月にプレゼン・コンペが行われた。チームの議論やコンペはSHIBUYA QWSで行われ、ジャイクエ参加者・QWS会員の双方に交流がうまれている。


【本件に関する問い合わせ先】
JICA企画部イノベーション・SDGs推進室
(担当:木村、池田)
TEL:03-5226-9110
e-mail:pdgis@jica.go.jp

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