シエラレオネ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:小児病院の改善を通してすべての子どもに安全な医療サービスを

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2021年10月25日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、10月21日、フリータウンにて、シエラレオネ共和国政府との間で技術協力プロジェクト「中央子ども病院サービス向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

シエラレオネでは、深刻な5歳未満児死亡率の改善が急務とされています。同国では、1991年から2002年まで内戦が続いたことにより社会・経済が壊滅的な打撃を受け、その後に復興が進められたものの、2014年から2015年のエボラ出血熱の蔓延もあり、基礎的な保健医療指標、特に小児の生存に関わる指標は未だに劣悪な状況が続いているのです。 

本案件は、シエラレオネ唯一の高度小児専門病院の安全な医療サービスの向上にむけて、小児看護および看護管理、医療機器維持管理、そして病院運営管理の三領域での実施能力の改善をめざしています。国際赤十字とJICAの包括協力協定に基づき、熊本赤十字病院の協力を受けて展開される本プロジェクトでは、患者だけでなく医療従事者の安全の向上も期待されており、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3、5、8に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 シエラレオネ共和国
案件名 中央子ども病院サービス向上プロジェクト
実施予定期間 48ヵ月
実施機関 保健衛生省
対象地域 中央子ども病院
具体的事業内容(予定) 病院長を含む病院運営チーム、看護部、医療機器維持管理部の能力強化を通じて、中央子ども病院の組織運営と安全なサービスの向上を支援する。同病院はJICA無償資金協力「フリータウンにおける子ども病院強化計画」により2023年に移設予定。