バングラデシュ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:全国の看護教育の質の向上に貢献

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2021年12月24日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月23日、ダッカにて、バングラデシュ人民共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「看護サービス人材育成プロジェクトフェーズ2」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

バングラデシュでは長きに渡る保健人材不足、とりわけ看護師不足が問題となっています。同国のハシナ首相は2009年に看護職増員を掲げ、看護師不足解消に取り組むとともに、看護学士課程(4年制)を導入し、政府として看護人材の数と質の確保に向けた取り組みを強化しています。

こうした状況をふまえ、JICAでは、技術協力プロジェクト「看護サービス人材育成プロジェクト(2016年1月~2021年3月)」を通じて、学士課程における看護教育の質の向上に取り組んできました。ダッカ看護大学とダッカ医科大学病院を対象に、学士課程における教育体制の強化と実習病院を含む看護臨地実習の環境の改善と、新型コロナウイルス感染症対策として感染予防管理研修や物品提供などのポストコロナに向けた活動も実施しました。また、有償資金協力「母子保健および保健システム改善事業」を通じた看護大学等の施設建設や医療機材の整備も進めています。

本プロジェクトは、バングラデシュ看護行政のさらなる能力強化と全国の公立看護大学における看護教育の実施体制の強化を通じて、バングラデシュの看護教育の質を向上に寄与するものであり、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 バングラデシュ人民共和国
案件名 看護サービス人材育成プロジェクトフェーズ2
実施予定期間 2022年2月~2026年1月
実施機関 バングラデシュ保健省
対象地域 バングラデシュ全土
具体的事業内容(予定) 看護行政の能力強化、対象となる公立看護大学とその連携病院における看護教育の実施体制強化を図る。

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