トルコ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:防災分野の協力でトルコの都市強靭化を支援

【SDGsロゴ】1住み続けられるまちづくりを

2022年11月18日

「ブルサ大都市圏における地震リスク軽減・防災計画プロジェクト」署名式の様子

「地方自治体の廃棄物・汚染管理及び災害リスク管理能力向上プロジェクト」署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、トルコ共和国において防災分野に関する3つの技術協力プロジェクトを開始します。

2022年11月18日、JICAとトルコ政府は、技術協力プロジェクト「ブルサ大都市圏における地震リスク軽減・防災計画プロジェクト」(以下、「本案件」)の討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。本案件は、ブルサ大都市圏において、災害リスク評価への理解促進及び防災の視点を踏まえた実効性のある都市強靭化計画の策定を行うことにより、防災への事前投資が促進される体制の構築を目指すものです。

これに先立ち、11月9日には、地方自治体に対して防災計画や環境管理計画の策定・事業実施能力向上支援を行う技術協力プロジェクト「地方自治体の廃棄物・汚染管理及び災害リスク管理能力向上プロジェクト」のR/Dに署名しました。

さらに12月には、防災科学技術及び防災リテラシーの向上を目指す科学技術協力プロジェクト(SATREPS)、「災害に強い社会を発展させるためのトルコにおける研究と教育の複合体の確立‐マルテスト」のR/Dに署名予定です。

これらのプロジェクトはいずれもSDGs(持続可能な開発目標)ゴール11(住み続けられるまちづくりを)に貢献します。災害が発生する時期や大きさを正確に予見することは難しいですが、災害による被害を抑えるために、科学的に可能な限り災害リスクを把握し、事前に災害リスクを削減することが重要です。

JICAはトルコに対して1990年代以降、地震・耐震工学、地震観測技術、防災計画の策定、防災教育など多岐にわたる協力を行い、トルコの災害リスク削減に貢献してきました。このような過去の協力成果を礎に、今後は、防災行政機能の強化や防災事前投資の促進に協力し、トルコの都市の強靭化に貢献していきます。

本案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 トルコ共和国
案件名 ブルサ大都市圏における地震リスク軽減・防災計画プロジェクト
実施予定期間 42ヵ月
実施機関 ブルサ大都市圏庁(Bursa Metropolitan Municipality)
対象地域 ブルサ大都市圏(Bursa Metropolitan City)
具体的事業内容(予定) ブルサ大都市圏におけるハザード・リスク評価の実施及び防災の視点を踏まえた都市強靭化計画の策定を支援することで、同市の防災事前投資の促進及び都市の強靭化推進を図るもの。