エジプト向け円借款貸付契約の調印:地下鉄建設により増加する交通需要への対応と交通渋滞の緩和に貢献

【SDGsロゴ】産業と技術革新の基盤をつくろう

【SDGsロゴ】1住み続けられるまちづくりを

【SDGsロゴ】1気候変動に具体的な対策を

2022年12月27日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月26日、カイロにて、エジプト・アラブ共和国政府との間で、「カイロ地下鉄四号線第一期整備事業(II)」を対象として410億円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

本事業は、2012年に開始した「カイロ地下鉄四号線第一期整備事業」に引き続き、大カイロ都市圏南西部とカイロ都心部に地下鉄道(約19km)を建設します。大カイロ都市圏における交通需要への対応、交通渋滞の緩和及び大気汚染の改善を目的とし、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)、11(住み続けられるまちづくりを)、13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。
 
なお、本事業に対する円借款には本邦技術活用条件(STEP)(注)が適用され、本事業で整備される地下鉄には日本のシステムや車輛が導入される予定です。

(注)Special Terms for Economic Partnershipの略。わが国の優れた技術やノウハウを活用した途上国への技術移転を通じて、わが国の「顔の見える援助」を促進するために創設された円借款の供与条件。主契約は日本タイド、下請けは一般アンタイド。なお、主契約者は、本邦企業、海外に存する本邦企業の子会社、本邦企業と借入国との共同企業体(JV。本邦企業がリードパートナー)のいずれかであることが必要。また、一定の条件下において、本邦企業と本邦企業の持分法適用会社とのJV(本邦企業がリードパートナー)も主契約者となることが可能。

事業の詳細は以下のとおりです。

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
カイロ地下鉄四号線第一期整備事業(II)(Greater Cairo Metro Line No. 4 Phase 1 Project (II)) 41,000 0.1 0.01 40 10 日本タイド

2.事業実施機関
運輸省トンネル公団(National Authority For Tunnels)
住所: Ramses Square, Ramses Building, P.O. Box 466
TEL:+20(2)25742968
FAX:+20(2)25742950

3. 今後の事業実施スケジュール(予定)
(1) 事業の完成予定時期: 2028年2月(供用時をもって事業完成)
(2) コンサルティング・サービス:契約済
(3) 本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージ:契約済

4.JICA情報提供窓口
本事業の調達スケジュールに関する情報は、下記窓口にお問い合わせください。
国際協力機構エジプト事務所 運輸セクター情報窓口
(Contact Point for Transport Sector, JICA Egypt Office,)
住所:World Trade Center 6th Floor, 1191 Corniche El Nile St. Boulak, Cairo, Egypt
TEL:+20 (2) 2574-8240/41/42/44 , +20 (2) 2773-6090/91
FAX:+20 (2) 2574-8243, +20(2)2773-6095