カンボジア向け開発計画調査型技術協力討議議事録の署名:カンボジア全国の水道の事業開発指針を策定し、安全な水のアクセス向上に貢献

【SDGsロゴ】安全な水とトイレを世界中に

2023年1月13日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、1月12日、プノンペンにて、カンボジア王国政府との間で、開発計画調査型技術協力「全国水道事業計画策定プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

カンボジアでは地方都市の安全な水へのアクセスは、依然として低い水準にとどまっています。主要な都市にある2つの水道公社と10の公営水道局のほかは、民間事業者が水道サービスを提供しており、人々への安全な水の供給を全国で達成するためには、公営水道事業者と民営水道事業者の効率的な役割分担が必要とされています。

本事業は、「プノンペンの奇跡(*)」と呼ばれる首都プノンペンの水の安定供給に対する日本の協力の成果を踏まえ、その経験を地方部に広げるべく、安全、持続的、強靭な水道サービスを提供するために全国の水道事業開発指針の策定を支援します。この開発指針に基づき州の水道事業開発計画、水道局のマスタープランをカンボジア政府が自分たちで策定し実施できるように能力強化を支援することで、特にカンボジア地方部の安全な水へのアクセス向上に寄与するもので、SDGsゴール6(安全な水とトイレを世界中に)に貢献します。

【案件基礎情報】
国名 カンボジア王国
案件名 全国水道事業計画策定プロジェクト
実施予定期間 2023年5月~2026年5月
実施機関 工業科学技術革新省 水道総局、州工業科学技術革新局、公営水道局、水道公社
対象地域 カンボジア全国(モデル計画対象州はカンポット州とプレイ・ベン州)
具体的事業内容(予定) 公営水道と民営水道の現状把握とあるべき姿の検討、水道事業開発指針の策定、モデル計画対象州の州水道事業開発計画と公営水道局マスタープランの策定、州工業科学技術革新局の能力強化

 

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