パナマ向け円借款貸付契約の調印:日本の技術を活用したモノレール整備によりパナマ首都圏の交通渋滞緩和・二酸化炭素排出削減に貢献

【SDGsロゴ】産業と技術革新の基盤をつくろう

【SDGsロゴ】1住み続けられるまちづくりを

【SDGsロゴ】1気候変動に具体的な対策を

2023年3月17日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月16日、パナマ・シティにて、パナマ共和国政府との間で、「パナマ首都圏都市交通3号線整備事業(第二期)」を対象として920億円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

本事業は、2016年に開始した「パナマ首都圏都市交通3号線整備事業(第一期)」に引き続き、パナマ首都圏中心部と西部地域を結ぶ都市交通3号線をモノレール方式により整備するものです。

日本の質の高い技術を活用し、安全性・信頼性のある都市交通システムとしての運行実績を有するモノレール事業を中南米地域で初めて実施します。都市交通3号線を整備することにより、都市部の交通機能の改善及び二酸化炭素排出削減を図り、同国の持続可能な経済成長に寄与することを目的としています。これにより、SDGs(持続可能な開発目標)のゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)、11(住み続けられるまちづくりを)、13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。

事業の詳細は以下のとおりです。

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
パナマ首都圏都市交通3号線整備事業(第二期) (Panama Metropolitan Area Urban Transportation Line-3 Development Project)(Ⅱ) 92,000 TORF  -1.00% 0.01% 20 6 一般アンタイド

2.事業実施機関
パナマメトロ公社(Metro de Panamá, S.A.)
住所: Altos de Curundú, Avenida Ascanio Villalaz, Ciudad de Panamá
TEL:+507-504-7200


3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1) 事業の完成予定時期: 2026年10月(アルブルック駅~シウダ・デル・フトゥーロ駅間商業運転開始時をもって事業完成)
(2) コンサルティング・サービス(基本設計、施工監理等): 2016年5月(雇用済み)
(3) 本体工事に係る国際競争入札による調達パッケージの入札公示:2018年9月(契約済み)