アフリカ開発銀行向け円借款貸付契約の調印：アフリカの民間セクター主導の経済成長及び貧困削減に貢献
#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
2023.04.27
国際協力機構（JICA）は、4月25日、アフリカ開発銀行（The African Development Bank Group：AfDB）との間で、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブの下での民間セクター支援融資(VIII)」を対象として441億円を限度とする円借款貸付契約（Loan Agreement: L/A）に調印しました。
調印式は財務省の緒方副財務官の陪席のもと、来日中のAfDBアキンウミ・アデシナ総裁及びJICA田中理事長の間で行われ、複合的危機に直面するアフリカの課題解決に向け、JICAとAfDBで更に連携を強化し協調融資等を通じて協力していくことを確認しました。
本事業は、2005年にAfDBと日本政府とのパートナーシップの下で構想された「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ」（Enhanced Private Sector Assistance for Africa：EPSA）（注1）の枠組みのもと、AfDBに対して、今回第8次となる円借款を供与するものです。AfDB は、JICAから供与された円借款を原資として、AfDBの民間セクター向け投融資事業（Non-sovereign Operations：NSOs）を通じて、民間企業等に資金を提供（投融資）します。
本事業を通じて、アフリカ域内における民間セクター主導の経済成長及び貧困削減に貢献することを目的に、AfDBのNSOsを通じて、SDGs（持続可能な開発目標）ゴール9（産業と技術革新の基礎をつくろう）、17（パートナーシップで目標を達成しよう）に貢献します。
- 注1EPSAは、①政府及び政府機関等に対するAfDBとの協調融資促進ファシリティ（Accelerated Co-Financing Facility for Africa：ACFA）、②アフリカ開発銀行の民間セクター向けノンソブリン業務に対する円借款（Non-Sovereign Loan；NSL）、③民間セクター支援のための信託基金（Fund for African Private Sector Assistance：FAPA）を通じて、JICA及びAfDB双方が協力してアフリカ向け資金協力を行うものです。 本事業は、②のNSLにあたります。
署名式の様子（写真提供：AfDB by Moustafa Cheaiteli）
事業の詳細は以下のとおりです。
1．借款金額及び条件
| 案件名 | 借款金額 (百万円) |
金利（％/年） | 償還期間 （年） |
据置期間 （年） |
調達条件 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 本体 | コンサルティング・サービス | |||||
| アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブの下での民間セクター支援融資(VIII) Eighth Private Sector Assistance Loan under the Joint Initiative Titled EPSA for Africa） | 44,100 | 0.11 | - | 40 | 10 | 一般アンタイド |
2．事業実施機関
アフリカ開発銀行（The African Development Bank Group）
住所:Avenue Joseph Anoma 01 BP 1387, Abidjan 01, Côte d’Ivoire
TEL：+225-27-20-26-39-00
3．今後の事業実施スケジュール（予定）
事業の完成予定時期：2025年12月（貸付完了時をもって事業完成）
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