社会保障は、一人一人の生涯のさまざまなリスクに社会全体で備える仕組みだ。
日本は社会保障制度の導入や改善を目指す開発途上国に対し、自国の経験を生かして各国に合った制度の整備を後押ししている。
日本の例をもとに、社会保障の役割を見てみよう。
病気やけがの際に、負担可能な額で治療を受けたり、雇用保険で失業手当を受けたりできるなど、日々のさまざまなリスクから生活を守る
社会保険料は高給な人ほど多く払う仕組み。富める人からそうでない人へ所得が再分配されるので、格差の緩和や社会の安定につながる
年金などは、好不況にかかわらず一定の額が給付されるので、不景気になっても消費が下支えされる。社会保障制度を通じた所得の再分配によって中所得層が厚くなり、彼らの消費がさらなる経済発展につながる
核家族の増加や、地域社会の在り方の変化により、家族・コミュニティーだけで行うことが難しくなった子育てや介護を、公的制度として提供する
JICAの協力事例
JICAの協力事例
出典:厚生労働省ホームページ『私たちの生活と社会保障』。「身近な社会保障を学んでいく」ワークシートをもとに編集。