日系社会次世代育成研修(中学生招へいプログラム)の概要

1.目的

海外の日系人団体が運営する日本語学校に在籍する日本の中学生に相当する生徒で、成績優秀かつ品行方正で将来の日系社会の発展に貢献するのに十分な素質のある者を、本邦に招へいして行う研修であり、1987年度に「日本語学校生徒研修」として開始し、2012年度からは名称を「日系社会次世代育成研修」として実施している。

本研修では、日本人の海外移住の歴史に関する学習、その他各種研修を通じて自分たちのルーツ、日本の文化、習慣等を学んでもらい、日本に対する理解を深めることで、自らの日系人としてのアイデンティティを強化することを目的としている。さらには、本研修が現地日系社会での継承語教育の振興を促し、日系社会の次代を担う人材の育成に寄与することを上位の目標としている。

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戦後、日系人が中心となって日本に送ったララ物資について学び、物資が最初に上陸した横浜の新港パークにある記念碑を見学。

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神戸にある海外移住と文化の交流センターにて、当時の移住者が渡航のために、どのような準備をしていたのか学習。

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日本に留学している日系人の学生とのワークショップで将来の夢や進路について考えて発表。

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各自が好きな漢字と書体を選び、全紙を使った大字書道の体験。

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田植えや餅つき、昔遊び等を通じ、日本が培ってきた文化や風習についての体験学習。

2.募集対象国及び募集人数

10ヵ国49名(及び引率者2名)

受入回 対象国 人数
第1陣 5ヵ国13名 カナダ 4
メキシコ 3
ドミニカ共和国 4
コロンビア 1
ベネズエラ 1
第2陣 5ヵ国36名 ブラジル 20
ペルー 4
ボリビア 3
パラグアイ 3
アルゼンチン 6

3.研修期間

4.研修実施場所

JICA横浜

5.研修概要

プログラム 内容
移住学習 海外移住資料館等の見学を通じた知識の蓄積
移住に関する講義、ワークショップ
各研修員の出身国、移住地の日系移民についての歴史や文化の報告
中学校体験 体験入学、学習体験(国語、数学、社会、美術、音楽、技術・工芸、家庭科、体育)
日本体験、日本語学習 日本の文化体験、科学施設の見学、ホームステイ、日本語学習
研修旅行 日系アイデンティティの構築、国際協力講座

6.応募者の主な資格要件

7.実施報告書