【メキシコ】日墨研修(第48期生)の遠隔研修が完了しました!(修了生の声)

日墨研修とは、1971年に開始された日本とメキシコから相互に研修員を派遣する「日墨交流計画」という文化交流から始まった事業で、2010年2月には「21世紀における戦略的グローバル・パートナーシップ及び経済成長に関する日本・メキシコ共同声明」に基づき、「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画(日墨研修)」として短期コースと長期コースに分かれてより研究主体とした課題解決を目指す研修として実施しています。メキシコから日本へ来日する研修員の受け入れに関してはJICAが担当しており、情報科学、知的財産等の専門知識を有する約30名の研修員を全国各地の大学等の学術機関で受け入れています。

2019年度日墨研修は新型コロナウイルスの感染拡大が影響し2020年3月の来日予定が延期され、日本への来日を希望してメキシコでの仕事を休職・退職していた研修員の皆さんにとっては非常に厳しい時間が過ぎていきました。結局、2021年4月に研修の遠隔化が決定し、来日することは叶いませんでしたが、長期コースに参加する予定だった計22名の研修員が5コースに分かれて研修に参加し無事に研修を終えられたところ、研修を受けた研修員からの声も併せて紹介いたします。

「情報科学・エンジニアリング」コース(立命館大学/JICA関西所管)

2021年7月20日から同年12月22日の約5か月間、4名の研修員が遠隔研修に参加しました。当コースは研修員の学びたいテーマに沿って立命館大学の各研究室に参加し、研究を進めます。メキシコは日本との時差が15時間(夏時間は14時間)あるため時間調整が難しいですが、週に数回指導教員とのミーティングやゼミへの参加等、懸命に取り組んでくれました。研修員の一人であるカランサ・ロヘリオ・ブレンダさん(CARRANZA ROGERIO Brenda)は遠隔研修の利点を活かして様々な事を学びたいと意欲的で、JICA関西で実施した「日本のデザインと伝統技術」コースにもオブザーバーとして参加し、研修終了後はお礼に手作りの素敵な切り絵を届けてくれました。今後は日本の大学への進学を目指し、いつか来日したいと希望に目を輝かせ話してくれました。

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最終報告会の様子(一番右上がブレンダさん)

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ブレンダさんからJICAに届いた手作りの切り絵