「レゲエ盆踊り」世界発披露!ジャマイカ独立60周年記念公開イベント開催完了 -ジャマイカ大使館+JICA-

2022年9月29日

2022年ジャマイカ独立60周年記念公開イベント-Jamaica 60: New Frontier of JJ Partnership-が9月17日JICA地球ひろば国際会議場(JICA市ケ谷ビル)で開催された。Reggae Bon Bonプロジェクトの「レゲエ盆踊り」が世界発披露され、会場に駆け付けた浴衣姿の子どもたちから大人まで輪になってレゲエ盆踊りで祝福し、和やかな雰囲気が会場に漂った。

本イベントは日本とジャマイカの連携強化の枠組み「JJパートナーシップ」の下、2国間協力を通じて両国の絆をより強固にするため駐日ジャマイカ大使館の発意で開催されたもの。会場とオンライン配信の同時進行で行われ、オンライン配信には本国ジャマイカからの参加者もみられた。

まず主催のジャマイカのリチャーズ駐日大使が「ジャマイカの功績の多くは、世界の多くの国と築いてきた意義ある二国関係と切り離せないことを認識しております。その中でも、ジャマイカと日本の関係は、最も意義ある恩恵深いものであると、重要視しております。コロナ禍から引き続き回復しようとするジャマイカの対応と努力を日本が大きく支えてくださったことに、感謝申し上げます」とあいさつ。

次にJICA中南米部の小原部長が「1964年にジャマイカとの外交関係を樹立し、1989年にJICAの拠点、1995年には日本大使館が設置されてきました。2015年には、ジャマイカで開催された両国首脳会談において、「日ジャマイカパートナーシップ(JJパートナーシップ)強化に関する共同声明」が発表され、カリコム加盟国との共同歩調、小島嶼開発途上国(SIDS)が抱える脆弱性克服に向けてJJ(日本ジャマイカ)が協働していくことが確認されています。「カリブ地域統合の要であるジャマイカ」の力強いコミットメントを尊重しつつ、今後の協力を展開していきたい」と祝辞を述べた。

続いて青年海外協力隊員としてジャマイカで支援活動経験を持つ梶谷彰男(鳥取県職員)さん、永村夏美(NPO法人LINK UP JAJA代表)さんが、それぞれジャマイカの資料を紹介しながら活動や今後の計画についてスピーチした。

後半は振付師・孝藤右近さんの指導により、リチャーズ駐日大使や大使館関係者、登壇者、参加者が輪になってReggae Bon Bonプロジェクトのメンバーによる生演奏で盆踊りを楽しんだ。

終演後にリチャーズ駐日大使は「有意義なイベントでとても感動しました。今後も二国間の絆を深めていきましょう」と締めくると参加者から大きな拍手が沸き上がった。

2018年にUNESCOの無形文化遺産にも登録されているレゲエ音楽は、ジャマイカ独立60周年記念行事の中でもジャマイカの文化発信や国際交流の重要なコンテンツ。新型コロナウイルス禍において思うような発信ができない中、JICAが孝藤右近氏らと共に2019年にTICAD広報企画として実施した「Bon for Africa-アフリカ盆踊り-」から「レゲエ盆踊り」のアイデアが生まれ、2022年春にこのプロジェクトが立ち上がったもの。

数々のプロアーティストを手がける谷 栄治氏の楽曲プロデュースと孝藤右近氏の舞踊プロデュースの下、プロアーティストとして幅広い地域・ジャンルで活躍してきたマカラフィン氏、中江川力也氏、ANSA氏の参加を得て完成された、レゲエと盆踊りを融合させた「レゲエ盆踊り」は、今後両国の開発・交流のさまざまな場面を彩るプロジェクトになることが期待されている。

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スピーチするリチャーズ大使

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小原部長(左)とジャマイカ大使館の来賓

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祝辞を述べる小原部長

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盆踊りを指導する孝藤右近さん

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盆踊りポーズを楽しむ参加者たち

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登壇者・永村さん(右)とリチャーズ大使

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登壇者・梶谷さんと談笑するリチャーズ大使(左)

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イベント参加者の集合写真