持続的な経済開発・地域統合のための中米地域物流ロジスティックス開発マスタープラン策定支援プロジェクト

中米地域は、北米と南米大陸とを陸路で連絡する回廊上に位置し、太平洋と太西洋の両洋に面しておりEU、北米等の世界市場にアクセス可能な地理的優位性を持っています。加えて、中米地域がまとまれば我が国を含むアジア諸国にとっても魅力的な市場になる可能性があります。中米地域の経済統合においては、これまで域内関税撤廃、動植物検疫の統一化、輸送手段のマルチモーダル化構想など様々な取り組みがおこなわれてきました。他方で、同地域の物流分野では依然として高い物流コスト、貧弱かつ老朽化した物流インフラ(道路、橋梁、港湾、空港、国境施設等)、国境や都市部における渋滞、国境税関行政の非効率性、陸上輸送への依存が高く代替輸送手段が未整備である、など多くの課題が残っています。

本事業では、中米運輸交通大臣審議会(COMITRAN)加盟6ヵ国(グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマ)の交通・物流分野を対象に実施され、持続的な経済・地域統合のための中米地域物流ロジスティクス開発マスタープランの策定と、その実施に資する組織強化及び人材育成が計画されています。同マスタープランで提案された優先プロジェクトの実施を通じた中米版のマルチモーダルな物流ネットワークの整備及び強化により海外直接投資が促進され、もって中米6ヵ国の域内外の貿易・経済活性化及び国際的競争力の強化を目指すものです。

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プロジェクト概要