国際理解教育セミナー

【画像】

国際理解教育に関心のある教職員や学生、そして市民のみなさんを対象とした、国際理解教育に関連するイベント・セミナーを開催しています。教員対象のセミナーでは、国際理解教育の実践例、教材作成の方法などについて研修します。

第5回国際理解教育セミナー(香川)

身近なものから考える私たちと世界のつながり

【日時】平成26年2月23日(日曜)10時00分から16時00分

【場所】アイパル香川((公財)香川県国際交流協会)3階 第5、6会議室)

【内容】

(1)教材体験「チョコレートから世界が見える」

<講師>
桜本 哲也氏(大阪府立学校人権教育研究会(府立人研)多文化教育研究チーム代表)
【写真】

桜本先生

この日のセミナーには、四国県内から教員や学生、国際協力に興味のある36名の方々が参加しました。はじめに、全員で声を出さずに誕生日の順に並びながら一つの輪を作りました。そこからグループ分けをし、ワークショップがスタート。

まずは、皆で「チョコレートの原産地はどこ?」等のチョコレートに関するYES/NOクイズに挑戦しました。

チョコレートについて知識を深めた後は、チョコレートの食べ比べを行いました。今回みなさんに試食したのは、スーパーで買える板チョコレート、カカオ99%のチョコレート、フェアトレードのチョコレートです。参加者は、味の違いに驚きながら楽しく食べ比べを行っていました。そして、ガーナのカカオ農園で働く子供達のDVDビデオを見て、私たちが食べているチョコレートの原料であるカカオ豆がどのようにして作られているのか、その裏にある児童労働の問題について学びました。

そこから「カカオ農園で働く子ども」、「カカオ農園主」、「カカオ農園のある政府関係者」「チョコレートメーカー」、「フェアトレードにかかわるNGO」、「日本の消費者」の6つの役割に分かれ、児童労働をなくす為にはどうしたらいいかを話し合いました。 話し合ったことを元に、配られた8つの解決策と各グループで考えた解決策でダイヤモンドランキングを行いました。各グループで、ランキングをつけながら、活発に意見交換が行われ、問題解決のための新しいアイデアがたくさん出てきました。

参加者は、チョコレートから見えてくる世界の現状や問題だけではなく、教材を体験しながら多くのワークショップの手法についても学ぶことが出来ました。

【写真】

3種類のチョコレートを試食

【写真】

ダイヤモンドランキング発表

(2)ワークショップ「教材の活用法を考えよう」/全体共有・振り返り

午後からは、小学校、中学校、高校の各グループに分かれ、午前中に学んだ参加型の手法や教材を、実際の学校現場でどのように活かすことが出来るかアイデアを出し合い、全体共有を行いました。参加型のワークショップやディスカッションによる、生徒の想像力や発言力の向上、教材や手法のアレンジの可能性を見出す機会となりました。また、参加者同士で、教育現場での課題や良い実践事例を共有することが出来ました。

【写真】

グループ発表

(3)平成25年度JICA四国教師海外研修モンゴル 研修報告&実践授業紹介

1.研修報告

<発表者>
教師海外研修参加教員7名

7月28日から8月7日のモンゴルでの研修を踏まえ、日にちごとに紹介。先生たちがモンゴルで作った民族衣装デールは、とても色鮮やかで参加者の興味を惹きました。

【写真】

モンゴルの民族衣装デール

【写真】

2.実践授業紹介

<発表者>
今井 大介 教諭(帝京第五高等学校/愛媛県)

今井先生が、モンゴル研修での経験を活かし行った授業を紹介しました。モンゴルにおける男女の役割や、女子の識字率や就学率が他の開発途上国に比べて高いこと、またその背景について触れ、そこから見えてくるモンゴルの家族像や文化について考えました。ジェンダーという切り口は、参加者にとって新鮮だったようで「国際理解教育の広がりを感じた。」という感想もありました。

【写真】

今井先生

【参加者の感想】

  • 具体的な実施の方法等がよく分かったので、実践できそう。ヒントを得た。
  • 参加型の授業を自分の授業でも取り入れたいと思っていたので大変勉強になった。
  • チョコレートという身近なものから世界の子供の現状を知ることができ、改めて教育の必要性を考えることができた。
  • 児童労働は自分に遠い問題と思っていたが、大好きなチョコがこんなに密接に関わっていることを学べて良かった。
  • 日々の生活に追われて忘れていたことを考えたり、見つめたりする機会となった。知らないことを知ることができた。