森 亜矢子さん「東アフリカ・ウガンダで学生たちのICT教育に力を注ぐ」

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活動内容

中高等学校でのICTの指導、コンピューターのメンテナンス、コンピューター室の管理

活動報告

東アフリカにあるウガンダは、湖や原生林などを有する豊かな場所です。その自然の美しさから「アフリカの真珠」と称されたこともあります。赤道直下に位置していますが、気温は年間を通じてほぼ 一 定です。標高が高いため暑過ぎることなく、春のような陽気に包まれとても過ごしやすいです。

私はそんなウガンダの中高等学校において、ICT(情報通信技術)の指導やコンピューターのメンテナンスなどを行っています。配属先の学校は全寮制で、生徒たちは毎朝4時半に起床し、お祈りと予習をします。授業は朝8時から夕方5時までですが、夜遅くまで補講があり、さらにクラブ活動や、歌・ダンスの練習にも励んでいます。アフリカといえばのんびりしたイメージを持たれる方も多いと思いますが、実はウガンダの学生はとても忙しいんです!

 そんな中で重きを置かれているのが、ICTの授業です。6年制のうち2年生までは必須科目となっていますが、3年生以降も選択し、学ぼうとする生徒がとても多いです。その一方では、学年によっては生徒が教科書を持っておらず、宿題を出すことができません。そのため、効率的に教えるのが難しいと感じるときもありますが、コンピューターを使いこなせることで広がる将来の選択や、新しい可能性を感じられるような授業を心がけています。

また、ウガンダでは他人との距離が近いのが特徴です。私の住んでいる地域では、私の他に外国人がいないため、みんなよく気にかけてくれます。ただ、心配をしてくれているのはわかるのですが、しばしば「もーほっといてよー」と思う場面も。温暖な気候もあいまって、ときどき徳島の実家で暮らしているように感じることがあります(笑)。

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先輩隊員の学校で行われたワークショップで、ICTについて話しました。

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スカイプを使ったワークショップでは、日本との通話を体験しました。

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ストリートチルドレン支援団体「AlongsideAfrica」のサポートを行っています。

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学校へ向かう道には、バナナの木と牧場があります。

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週末は市場へ買い出しに行きます。写っているのはほとんどマンゴーです。

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アフリカの布・チテンジでスカートを作ってもらっているところ。

協力隊に参加するまで

富岡西高校を卒業後、近畿大学に進学し建築デザインを学ぶ。大学卒業後はアメリカに留学し、ウェブデザインを勉強する。そののち、ニューヨークの日系情報誌に勤務。協力隊への参加を機に帰国し、協力隊派遣まで徳島に滞在。

(「徳島人」2019年4月号に掲載)