近藤千晶さん「日中をつなぐ架け橋をめざして中国の高校で日本語や文化を伝える」

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浴衣の授業で1年生と一緒に!(右)

職種
日本語教育
派遣国
中華人民共和国
派遣期間
2017年7月~2019年7月(2017年度1次隊派遣)
出身
徳島県

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浴衣を着る体験授業。2人1組で着せ合いました。写真は3年生。

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2018年1月の学校。泰州では滅多に降らない雪が数年ぶりに降りました。

中国では大学入試における必須受験科目・外国語で日本語を選択できます。そのため日本語専攻クラスを設けている高校は多く、中国南部ではここ数年で新設する高校が増えています。

私は江蘇省泰州市に派遣されており、配属先は泰州市民興実験中学(小中高一貫校)です。ここで、会話や聴解を中心とした日本語の授業、日本文化の紹介、また同僚教師の日本語教授能力の向上をめざし活動しています。

高等部では約900名の生徒が日本語を学んでいます。日本のアニメを観て日本語に興味を持ったという生徒は多いです。1クラスの人数は60名前後で、授業はいつも賑やか。生徒たちはとても明るく、会うたびに「先生、こんにちは!」と元気に挨拶をしてくれます。休日に街なかで偶然出会ったときも同様です。

また、任地では親切な人が多いです。徳島では、出かける時に近所の人から「どこ行っきょん?」と話しかけられますよね。同じように、中国でも「你吃了吗?(もうご飯は食べた?)」と挨拶代わりに聞かれることがあります。

日中間では、歴史的問題や報道により、互いに誤解をしてしまっている部分があると思います。私は、それぞれが知らないすばらしい部分を、日中両国の人々に伝えていく存在になりたいです。

(「徳島人」2018年9月号に掲載)

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1年生の校内日本語スピーチコンテストの授賞式。まだ勉強を始めて1年も経っていないのに、よく頑張りました。

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スピーチコンテストでは日本の歌に合わせて、ダンスも披露してくれました。

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中国で有名なアイドルグループ「小虎隊」の「愛」という歌を、同僚と一緒に日本語と中国語で披露しました。