森口 愛子さん「一人でも多くの赤ちゃんの命が救われるよう看護師として奮闘」

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ナイスなラオスのお母さんと。

職種
看護師
派遣国
ラオス
派遣期間
2018年1月~2020年1月(2017年度3次隊派遣)
出身
徳島県

活動内容

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新生児蘇生法の講習を行いました。みんな興味津々やる気満々。

県病院NICU(新生児集中治療室)にて新生児ケアに関する指導、助言を行っている。

活動報告

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配属先の病院でピーマイラオパーティ。病院ででもびっしょびしょに水を掛け合って飲んで踊って騒ぎます。

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メコン川に沈む夕日。ここに来ると気持ちが安まります。対岸はタイ。

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昆虫食先進国であるラオス。今イチオシのゾウムシの幼虫。

素朴な美しさにより「世界で一番行きたい国」とも紹介され、近年観光地としても注目されているラオス。人々は皆穏やかで温かく、サバイサバイ(心地良い)な暮らしがここにはあります。シャイな国民性ではありますが、4月のピーマイラオ(ラオス正月)は盛大に水を掛け合い、飲んで、踊っての大騒ぎ!阿波踊りを彷彿するのは私だけでしょうか。

一方医療は発展途上で、中でも新生児死亡率は世界でも最悪水準の現状にあります。

私はそんなラオスで看護師として活動しています。県病院のNICU(新生児集中治療室)にて新生児ケアに関する指導、助言を行っています。たくさんの赤ちゃんの死を目の当たりにし、看護師として、協力隊員として無力感を感じることもあります。

命を救えないことを受け入れるしかない現状の中で、もうどうしようもないと否定的にしか捉えられない時もありました。しかし、同僚たちや患者家族と喜びや悲しみを共感していく中で、助け合いの精神や家族の絆の強さなど、日本以上に感じるラオスの強み、良さを知ることができました。

劇的な変化を起こすのは難しいかもしれませんが、良い方向に矢印の向きを少しでも変え、 一人でも多くの赤ちゃんの命が救われるよう同僚たちと日々悪戦苦闘しています。

協力隊に参加するまで

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最も力を入れている活動。カンガルーケアの推進。

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ラオスも藍染が有名です。民族衣装である藍染織物のラオスカート。

大学卒業まで徳島で過ごし、卒業後、大阪母子医療センターNICUで勤務。協力隊をやってみたいと思っていた高校生の頃を思い出し、看護師としてある程度自信がついてきたところで参加。

(「徳島人」2019年8月号に掲載)