地域の子どもに科学を教える。
私はタイのカンチャナブリー科学教育センター(日本でいうと科学館)で、約15人の同僚と共に地域の子どもたちに対して科学を教えています。タイは“ほほえみの国”といわれ、人々も穏やかで優しい国民性を持っています。また、年間を通して気温が高いタイでは様々な果物が栽培されています。町のいたる所に移動式の屋台があり、新鮮な果物をその場で食べることができます。私が住むカンチャナブリー県は、首都バンコクから車で3時間ほどの場所にあり、山と河に囲まれた自然豊かな街です。日本に関連する場所としては、第二次世界大戦中に日本によって建設された“クワイ川鉄橋”があり、タイ国内だけでなく世界中から多くの観光客が訪れています。
科学教育センターでは、訪れる子どもたちに対して天文学をはじめとする科学や工作、ときには日本文化や日本語を教えています。また、周辺地域の学校を訪問して出前講座を実施することもあります。今年3月下旬、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により私は一時帰国となり、そのまま6月末に任期を満了することとなりました。今後の人生においても、様々な立場で国際協力やタイに関わりながら、より良い社会の形成に尽力していきたいと思います。
中学校まで石井町で過ごす。社会人では約9年間、電機メーカーに勤務。その後現職参加。
訪問授業で様々な学校を回ること、マラソン大会に参加すること。
(「タウトク」2020年8月号に掲載)