中川 純一さん「陶磁器が特産のベトナム・キムラン村にて販売促進活動に励む」

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中川純一さん(左)

職種
マーケティング(民間連携ボランティア)
派遣国
ベトナム社会主義共和国
派遣期間
2017年10月~2018年10月(2017年度2次隊派遣)
出身
徳島県

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日本企業を工房に案内。オーダーする製品を生産者と打合せしているところ。

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キムラン村で作っている花瓶。

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配属先でのミーティングの様子。

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配属先での食事会の様子。

私の派遣国であるベトナムは、南北に細長い国で面積は日本と同じぐらいです。人口は9270万人で、平均年齢が30歳と比較的若い元気な国です。

ベトナム北部には人口約6300人のキムラン村という陶磁器の生産が盛んな村があり、私はそこで陶磁器の販売促進の支援をしています。

陶磁器と聞くとイメージしづらいかもしれませんが、日本では有田焼や備前焼などが有名で、徳島県にも大谷焼がありますよね。このキムラン村では主に花瓶、植木鉢、線香立て、食器などが作られています。赴任当初は、各生産者の工房へ見学に行き、作っている陶磁器の種類を見たり、話を聞いたりして、任地の現状把握に努めていました。アポイントなしで初めて工房に訪問した際は、初対面にもかかわらずどの生産者も温かく迎えてくれました。親日として知られるベトナムですが、随所でその温かみを感じています。また、市場調査を行いながら、この村の製品に興味を持った日本企業を工房へ案内したり、ハノイ市内のホテルに装飾用の花瓶の提案を行ったりしています。

私は徳島では菓子メーカーの社員として働いており、今回は民間連携ボランティア制度(注)を利用し、現職で青年海外協力隊に参加しています。帰国後は、ベトナム生活での経験を少しでも現職に活かせたらと思っています。

(注)企業と連携してグローバル人材の育成に貢献するプログラム

(「徳島人」2018年10月号に掲載)