(香川)2022年度国際理解教育セミナーを開催しました。

2023年3月13日

セミナーの概要

伊沢講師からの説明場面

参加者間で意見交換を実施

 2023年2月5日(日)に香川国際交流会館(アイパル香川)で、多文化共生に関する活動に取り組んでいる方、自治体職員、教育関係者、NPO・NGO職員を対象に「多文化共生~共につくろう、香川の未来~」をテーマに国際理解教育セミナーを開催しました。本セミナーはJICA四国が公益財団法人 香川県国際交流協会と主催したものです。
 地域日本語教室、監理団体、教育関係者、大学生など20名(内1名は県内の企業で働くインドネシア出身の外国人住民)が参加しました。ファシリテーターは、特定非営利活動法人 NIED・国際理解教育センター代表 伊沢 令子氏に依頼しました。

ワークショップの内容

各グループで話し合ったことを発表

グループワークの様子

 セッション1では、「異文化理解から多様性尊重~人と世界の多様性と同一性~」をテーマに、世界各国の人々の生活に関する写真をもとに、どこの国でどのような暮らしをしているか想像し、話し合いました。そして、世界には多様な文化や価値観があり、豊かさの指標も多様であることを確認し、その多様性を尊重することが大切だと理解を深めました。
 セッション2では、「課題解決からビジョン達成へ~誰もが生きやすい豊かな社会のために~」をテーマにワークショップを行いました。「みんなちがってみんないいこと」と「ちがいがあってはダメなこと(誰にも共通に保障されるべきこと)」について話し合い、外国人住民などの人権問題について理解を深めました。
 次に香川県が外国人住民を対象に実施したアンケート調査の結果を読み解き、地域の多文化共生の現状や課題について話し合い、各グループで多文化共生社会のビジョン(望む姿)を描きました。最後に参加者は各々の現場で多文化共生実現のためにどのようなことができるか話し合いました。
 ワークショップ終了後に、JICA四国及び公益財団法人 香川県国際交流協会より多文化共生の取り組みついて発表を行いました。

参加者の感想(一部抜粋)

(日本人住民)
・香川県の多文化共生への取り組みを知るため参加した。本来の目的以上に、多くの多文化共生に関心を持つ参加者を知ることができた。
・多文化共生について理解を深めるため参加した。多文化共生を参加型ワークショップでこうやって学べるんだとよく分かった。
・多文化共生についての見方、考え方を広げられるのではないかと参加した。違いは認めることは大事だけど、賛成することではないということがとても印象に残った。
・今までとは違う視点で多文化共生について考えられると思い参加した。いろいろな人と交流できて多様な考えを知れた。
・今後のプロジェクト(多文化共生)の活動のために多文化共生を学ぼうと思い参加した。自分で実感しながら学びを深めていくことができたので大変良い経験になった。
・多文化共生等に関する意識を変えていく手段を知りたくて参加した。ワークショップなどが具体的で、理念の確認や意識変更への具体的方法を学ぶことができた。

(外国人住民)
・新しいことを勉強できると思ったので参加しました。日本人の中にはやさしい人のほうが多いです。こんなセミナーがよくあれば外国人には勉強できると思います。相談できるセミナーがあればいいです。


本セミナーにご参加して下さった皆様に感謝申し上げます。