【出前講座】外国から見た世界の課題@聖カタリナ学園高等学校

2022年6月22日

コンゴ民主共和国出身のアメラさん

森林破壊についてのお話

ナイジェリア出身のオスティンさん

ナイジェリア文化の紹介

真剣に聞く生徒たち

有意義な時間をありがとうございました!

 JICAの長期研修員が聖カタリナ学園高校の2年生を対象に「探求活動」の1コマで出前講座を行いました。この授業の目的は、世界で起こっている課題とその現状をテーマに、生徒たちが外国人やJICA海外協力隊経験者の話を聞いて、そこから自分たちが解決に携われる問題やテーマを考える、また自分の地域や身の回りの課題発見と解決を考えるきっかけづくりにつなげることでした。

 愛媛大学農学部に留学している2人の長期研修員が自国の課題について説明し、自国を良くしたいという熱意を伝えられた生徒たちはメモを取りながら真剣に話を聞いていました。
 コンゴ民主共和国出身のアメラさんは自国にはたくさんの森林があり、それが野焼きやプランテーション農園によって破壊・伐採されていることを紹介しました。そして現在大学では森林保護のためのデータの集め方や解決策などを研究しています。オスティンさんは出身地ナイジェリアの食糧危機について話し、ナイジェリアの人口にあったお米の生産ができるように、課題である灌漑について研究している話をしました。
 またそれぞれの国の食べ物や服装、民族など文化の紹介もあり、知らない世界を覗いて世界を広げることができました。
 コンゴ民主共和国とナイジェリアで使われているジェスチャーをどういう意味か当てるゲームでは、彼らの国で日常的に行われているジェスチャーでも日本では見たことがなく、生徒たちは回答に苦戦していました。答えを聞いた時には驚きや笑いが起こりました。

 最後にJICA愛媛デスクからJICAや協力隊について紹介し、国際協力についても知ってもらいました。
 近年ではSDGsが大きく取り上げられ、身近な取組みが世界規模の課題解決に繋がると言われています。この授業ではアフリカの二つの国の現状について知ってもらい、遠く離れた国々でもそれぞれの課題に直面し、解決しようと取り組んでいる若者がいることを実感してもらいました。今後生徒たちが自分の地域で直面している課題を見つけ、解決策を考えるきっかけづくりになったと信じています!聖カタリナ学園高校のみなさん、ありがとうございました!

 今年の8月に、アフリカのチュニジアでTICAD8(第8回アフリカ開発会議)が開催されます。日本から遠く離れたアフリカですが、それぞれの環境の中で課題に向き合いながら地球上で生活している仲間です。
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