(愛媛)愛媛トヨタ自動車(株)にて草の根技術協力事業本邦研修修了式が開催されました

2022年12月5日

インドネシア研修生と日本人指導員

研修の様子

秋の交通安全運動に参加しました

 愛媛トヨタ自動車株式会社が実施する草の根技術協力事業(パートナー型)「インドネシア国国立職業訓練校自動車整備科インストラクターの養成および評価・育成システム構築プロジェクト」の第一回本邦研修の修了式が同社にて開催されました。
 この研修には、インドネシア全国各地の職業訓練校で自動車整備技術を学生に指導するインストラクターから5名が選抜され、約3か月間に渡り、整備技術、5S、作業時の安全管理、実技指導の他、常にカイゼンする重要性などを学びました。
 インドネシアではモータリゼーションの急速な進展(過去15年間で6倍もの台数増)に伴い自動車整備士のニーズは高まっているものの、現在の職業訓練校には、最近の複雑な自動車の整備技術を習得できるカリキュラムが未整備で、またインストラクター育成も遅れており、自動車整備士育成は同国にとっての重要な課題となっています。
 修了式では、研修生5名がそれぞれ本邦研修で学んだ日本語で研修成果の発表を行いました。研修生の一人ヘリマンさんは、「愛媛トヨタで学んだことを現地でも伝え、安全管理ツールの活用も含めた新たなカリキュラムの作成を行いたい。」と意気込みを語りました。
 同社の横田社長が研修全体を統括し、研修実施を通して貪欲に学ぼうとする研修生の姿を見て日本人指導員にとってもよい刺激となったと述べるとともに、「言語や文化は違っても、事故のない安全な社会を作ることは万国共通の願い。日本の技術や考え方を活かして後進の指導にあたってほしい。」と5名に伝えました。
 同式には、来日中のインドネシア労働省ハリ指導員・訓練担当者開発局長が出席され、本研修に対する謝辞とともに、研修生に対してインストラクターとしての自覚をもって自己啓発と能力向上に努めてもらいたいと激励の言葉がありました。
 来年には、第二回目の本邦研修と、さらに上級編としてEVや電気自動車といった先端技術の整備技術を学ぶ第三回本邦研修を行う予定であり、インドネシアの自動車整備校インストラクターの育成を通して、同社の目指す事故のない安全な社会づくりに貢献していくことが期待されています。