(愛媛)世界の笑顔のためにプログラム・愛媛マンダリンパイレーツ野球道具贈呈式を開催しました。

2022年12月13日

グアテマラ共和国の青少年に野球道具を届けることになりました

市川さんと子どもたち

 グアテマラ野球連盟では、国全体として野球競技人口拡大・技術向上・スポーツを通じた青少年の健全育成を目指しています。近年では特に地方都市での普及活動に尽力し、各県代表の全国大会を年代ごとに企画・運営をしています。これらの取り組みもあり、地方都市では徐々に野球の競技人口が増えてきています。
 その中でアルタベラパス県野球協会では、愛媛県出身の青年海外協力隊 市川修平さんが、青少年への野球指導やコーチ陣の育成を中心とした野球の普及に取り組んでいます。現地では野球道具を揃えることが難しく、今使っている野球道具も過去に寄付でいただいたものでとても古く、数も十分ではありません。子どもたちがボールに触れる時間は限られていて、日本のように充実した練習を行うことが難しい状況でした。
 市川隊員は、四国アイランド独立リーグの野球チーム愛媛マンダリンパイレーツの知人に連絡し、野球道具の寄贈をお願いしたところ快諾をいただき、世界の笑顔のためにプログラムを活用して現地に届けてもらうことになりました。

愛媛マンダリンパイレーツ野球道具贈呈式の開催

愛媛県民球団株式会社 代表取締役・薬師神氏(右)/JICA四国 所長事務代行・深澤(中央)/愛媛県青年海外協力隊を育てる会 会長・土居氏(左)/愛媛MP選手3名(後方)

グアテマラへ送られる野球道具

 2022年11月30日(水)に愛媛銀行総合グラウンドで、野球道具贈呈式を開催しました。最初に愛媛マンダリンパイレーツ球団取締役 薬師神績様が、今回の寄贈までの経緯のご紹介とグアテマラの青少年に野球を身近に感じてもらい、同国と愛媛の交流が深まることを期待しますと話されました。次に愛媛から東京までの送料を負担していただく愛媛県青年海外協力隊を育てる会の土居英雄会長が、市川修平隊員の活動が充実し、愛媛とグアテマラの架け橋になってほしいと述べられました。その後、目録の贈呈があり、最後にJICA四国 所長事務代行深澤より、両者へのお礼と、中南米では、礼儀正しさやチームワークを重んじる日本野球は、青少年育成の一つのツールとして期待されていることを伝えました。
 同球団の3名の選手にもご参加いただき、自分たちが大切に使ってきた道具が新たにグアテマラの青少年に夢や希望を与えてくれることの喜びを話されました。様々な立場からこの野球道具がグアテマラで活用されることの喜びが述べられ、とても和やかに閉会となりました。
 市川隊員に贈呈式の様子を伝えたところ「このように野球道具を寄贈いただき現地まで届けていただくことは、一人では不可能なことでした。多くの人に支えられて実現したと、強く感じています。ご支援いただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。また一つの目標であった、私の地元愛媛とグアテマラをつなぐということができました。愛媛の方々にグアテマラを知ってもらうきっかけになれば嬉しいです」と話されました。

 野球道具がグアテマラに到着するのは、2023年2月下旬以降になります。現地の選手たちの喜ぶ顔、また寄贈いただいた野球道具を使って練習が行われることを楽しみにしています。

 ご支援いただいた愛媛マンダリンパイレーツ、愛媛県青年海外協力隊を育てる会のみなさまありがとうございました。