(香川)2022年度 多文化共生フォーラム in あやがわを開催しました。
2022.12.27
2022年11月19日(土)に綾川町綾南農村環境改善センターで、日本人住民と外国人住民が綾川町における外国人住民の現状や多文化共生のまちづくりなどについて話し合いました。
本フォーラムは、綾川町が香川県、香川県国際交流協会と共に取り組んでいる「多文化共生のまちづくり事業」の一環として、綾川町、香川県、香川県国際交流協会、JICA四国が主催したものです。
日本人住民からは17名(町内の地域日本語教室、技能実習生受入れ企業、監理団体、自治会、教育関係者など)、外国人住民からは7名(町内の技能実習生、町内で生活・就労している住民)、その他通訳として3名が参加しました。ファシリテーターは、特定非営利活動法人 NIED・国際理解教育センター代表 伊沢 令子氏が務めました。
最初に、綾川町が日本人住民、外国人住民それぞれを対象に実施したアンケート調査の結果を読み解き、地域の多文化共生の現状と課題や多文化共生を阻んでいるものについて話し合いました。言葉、習慣、文化の違いが多文化共生を推進するうえでの障壁となっており、お互いの理解を深めるために交流会を開催したら良いのではないかなどの意見などが出ました。
次に、多文化共生が実現している綾川町のビジョン(望む姿)について話し合い、ビジョン実現と課題解決に必要なものについて考えました。各グループで作成した多文化共生の綾川町のビジョンでは、「多言語で情報発信できる町、相互扶助の関係がつくれる町、日本語を楽しく学べる町、国際交流が盛んな町(祭り、スポーツ、遊び)」など様々な意見が出ました。
終了後に、外国人住民2名にインタビューをしました。その内容を紹介します。
名前:ジャマヤさん
(インドネシア出身/在留資格:日本人の配偶者等)
いろんな意見が聞けてよかったです。綾川町には技能実習生が多いですが、日本人との交流が限られていて、日本語でのコミュニケーションが難しい人も少なくないと思います。日本語教室や交流イベントなど、日本人と交流し、日本語を話す機会が増えるといいです。交流を通して文化や習慣などお互いのことがわかるようになると、もっと仲良くなることができ、外国人住民にとっても日本人住民にとっても、楽しく住みやすい町になると思います。
私は日本での生活が長いので、新しく来日したインドネシアの方に綾川町での生活に役立つ情報を伝えたりしています。これからもそうしたサポートをしていきたいです。また、料理イベントなどでインドネシア料理の作り方を紹介したいと思います。
名前:リーさん
(ベトナム出身/在留資格:特定技能)
いろんな人と交流できてよかったです。日本人参加者の方が熱心に意見を出し合っていて素晴らしいと思いました。ファシリテーターの方が親切にサポートしてくださったのもよかったです。交流や話し合いの仕方も勉強になりました。
町内の交流イベントが増えるといいと思います。これから日本語をもっと勉強して、日本語で自分の意見を伝えたり、もっと上手く交流できるようになりたいです。そして、サッカーなどのスポーツイベントや料理イベントなどに積極的に参加していろんな人と仲良くなりたいです。
ご夫婦で有機農業に取り組みながら子育てをしているジャマヤさん
町内の企業で働いているリーさん
(日本人住民)
(外国人住民)
本フォーラムにご参加して下さった日本人住民や外国人住民の皆様に感謝申し上げます。今回話し合った内容は、綾川町多文化共生のまちづくり事業に活かされます。
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