所長あいさつ

WELKAM LO SOLOMON !THE HAPI ISLES!

JICAソロモン支所のホームページへようこそ!

皆様はソロモン諸島という国をどの程度ご存知でしょうか。
南太平洋の海に囲まれた群島国の一つであることくらいはご想像いただけるのではないかと思います。しかしそれ以上となると良くわからないといったところでしょうか。日本人にとっては決して馴染みの深い国ではないかも知れません。

ソロモン諸島国は日本から南へ約5,000キロメートル、オーストラリアからは北東1,800キロメートルのところに位置し、大小約1,000を数える島々からなる国です。1978年に独立したまだまだ若い国です。行政上は9つの州に分かれており、首都はガダルカナル島にあるホニアラで「南東風の吹くところ」という意味だそうです。国土面積は2万8,900平方キロメートル(四国の約1.5倍)で、国民の人口は約60万人、その90%以上がメラネシア系の人々からなります。

どの国も生活必需品の購入に貨幣を用いることが通常ですが、国民の約8割が生活している当国地方部における各村(コミュニティ)では、肥沃な土地や豊かな水産資源に支えられながら今なお多くの人々が自給自足の生活をしています。それゆえに深刻な貧困問題があるわけではありません。しかしながら貨幣経済が発達している首都ホニアラや地方都市では、経済・社会活動に必要不可欠なインフラ(経済・社会活動基盤)が十分に整備されておらず、経済・社会上の課題を多く抱えています。

ソロモン諸島国のような島嶼国を特徴づける性質として、狭小性、隔絶性、遠隔性、海洋性がよく挙げられます。これらの性質は広大なEEZ(排他的経済水域)が入漁料収入という経済的便益を与えることもありますが、多くの場合は島嶼国の劣位性として作用してしまいます。特に広く拡散した国土では経済・社会活動基盤の整備に莫大な投入が必要となり、社会サービスのデリバリコストを引き上げる結果となります。また規模の小さい行政システムでは社会サービスに十分な人材育成もままならず、サービスの質・量とも社会ニーズを満たすことが困難となっています。人材不足は民間セクターでも同様ですが、皮肉なことに若者の失業率は80%以上とも言われています。加えて地震やサイクロン、そしてそれらが原因となって発生する津波や洪水などの自然災害もこの国にとっては大きな脅威であり、ひとたび大規模災害が発生すると国民に深刻な被害・損害をもたらしかねない脆弱性を有しています。

これらの課題の解決を図るためにJICAは1978年の独立以前から各協力セクターに関する調査を行い、独立直後から無償資金協力、技術協力、ボランティア派遣を行ってきました。
特に環境保全、防災、経済活動基盤の強化、ライフラインの維持、社会サービスの向上を重点分野として現在までにさまざまな協力を継続しています。最近では日本の中小企業が持つ技術を活用した協力も後押ししています。しかしながら未だに多くの課題が山積しているのが現実です。

ソロモン諸島国の人々はさまざまな課題に直面しつつも、常に笑顔で明るくそしてたくましく日々の生活を営んでいます。彼らの享受している幸せはわれわれ日本人が思う幸福という概念を遥かに超えているかのようです。そのようなソロモン諸島国の人々から日々、活力を貰いながらJICAソロモン支所は、今後もこれまで長年にわたり培ってきた両国の友好関係を礎として、ソロモン諸島国の人々と一緒になり人づくり、国づくりに努めていく所存です。

引き続き皆様の温かいご支援と力強いご協力をお願い申し上げます。

ソロモン支所
支所長 上垣 素行

追伸

当地では第二次世界大戦ガダルカナル戦において2万人以上の日本人の尊い命が失われました。そして未だに7000柱を超すご遺骨の故郷への帰還が叶っておりません。当地にて犠牲となられたご英霊に心より哀悼の誠を捧げます。

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