プロジェクト概要
「ククム幹線道路改善計画」では、ソロモンの主要道路であるククム幹線道路を整備することにより、渋滞の緩和及び交通の安全性を図り、持続可能な経済成長を促進します。
(和)ククム幹線道路改善計画
(英)The Project for Upgrading of Kukum Highway
贈与契約(G/A)2015年5月26日
2015年5月~2018年12月
31億8,800万円
インフラ開発省(MID:Ministry of Infrastructure Development)
ホニアラ市
ソロモン諸島は、6つの大きな島及び900を超える小島から構成される島嶼国であり、56万の人口を擁し、道路網の66%、車両の98%は首都ホニアラ市を擁するガダルカナル島とマライタ島に集中している。
ホニアラ中心市街地とホニアラ国際空港を結ぶククム幹線道路は、4車線からなるが、交通量が最も多い交差点の容量が不足していること、中心部に架かる新マタニコ橋が2車線であること、中央市場前ではバスによる駐停車が妨げになっていること等の複数の要因により円滑な交通が妨げられており、慢性的な渋滞が発生している。
また、排水施設が不十分なために雨季には道路が冠水し、渋滞と舗装の劣化を助長している。歩行者のための道路横断施設も殆どないために、交通事故の危険性も高い。2014年4月にはホニアラが暴風雨により被災し、旧マタニコ橋が流出、新マタニコ橋は損傷、道路も冠水する等で交通が遮断され、首都機能が麻痺した。その後旧マタニコ橋は仮復旧、新マタニコ橋も修復されたが、今後の豪雨及び渋滞解消に 向けた対策が必要となっている。
首都ホニアラ中心市街地とホニアラ国際空港を結ぶククム幹線道路において,既存橋梁及び道路の改善を通じた災害に強いインフラ整備を行うとともに,渋滞の緩和及び交通の安全性向上を図ることにより、持続可能な経済成長をの促進に寄与する。
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