小規模園芸農民組織強化(Smallholder Horticulture and Empowerment Promotion:SHEP)アドバイザー

種別:
個別専門家
活動地域:
全国(拠点:プレトリア)
実施期間:
1次 2016年3月~2019年3月
2次 2019年10月~2022年10月
3次 2022年10月~2024年10月
実施機関:
農業・土地改革・地方開発省
概要:
南アフリカは国家開発計画(NDP2030)において、農業の商業化や生産性の向上を通じた小規模農家支援強化が優先課題であると謳っています。また、極めて高い失業率(労働人口の約29%)が社会問題化しており、雇用創出の面においても農業セクター全体の更なる発展が重要視されています。このような状況の中、2014年から課題別研修「アフリカ地域市場志向型農業振興」に南アフリカからも参加し(2022年までに30人受入)、「作って売る」から「売るために作る」への意識変革を起こし、営農スキルや栽培スキル向上によって小規模農家の所得向上を目指すSHEPアプローチを通じた小規模農家支援を開始しました。その後、2016年から2019年の専門家派遣3年間で上記帰国研修員を中心とする南ア3州(リンポポ州、ムプマランガ州、クワズルナタール州)でのパイロット活動支援を通じて、同国の文脈に則したSHEPアプローチの検証に取り組みました。2019年から2022年の専門家派遣では、SHEPアプローチの有効性を認識した農業・土地改革・地方開発省大臣のイニシアチブのもと、SHEPアプローチの全国展開に取り組みました。2021年からは、4年間かけて全国9州の普及コーディネーター及び普及員へのSHEP研修を実施し(約20名/年・回)、各州におけるSHEP導入のための人材育成に取り組んでいます。2022年からの専門家派遣では、こうした同省の取組を更に後押しし、南アフリカにおける農業普及の文脈に即したSHEPアプローチの確立と定着を目指します。