南アフリカ農業大臣も巻き込み全国展開に弾みを!

2021年9月1日

南アフリカ農業省は、2013年度から毎年、SHEP国際ワークショップのホスト国として開催運営を担っています。2021年3月に開催された同ワークショップでは、初めてオンラインでの開催ということもあり、Angela Thoko Dizida農業大臣が出張先から登壇してくれました。

この参加をきっかけにSHEPを気に入ってくださった農業大臣は、「ぜひ、SHEPを南アフリカ全土に水平展開させ、大衆化させたい」と意気込み、ワークショップが終了した翌月の4月から5月にかけて、南アフリカの全9州を対象にしたオンラインによるSHEPセミナーを同大臣主宰のもと開催させる運びとなりました。

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SHEPセミナーでスピーチするDizida農業大臣

同セミナーには各州の農業大臣や農業次官も参加してくださったため、南アフリカ全州の農業分野の高官がSHEPを理解してくれたことになり、今後、現場で活躍する普及員たちにもSHEPの活動を展開させやすくなります。

同セミナーのメインのターゲットは小規模農家の人たちであり、SHEPに興味を持ってくれた小規模農家の期待を裏切らないよう、これから実際に現場でSHEPを展開させていくために、8月11日から12日の2日間にわたり、南アフリカ全県の普及担当者を対象にしたトレーニングをJICA専門家と農業省のカウンターパートがオンラインで実施しました。今後、そのトレーニングの参加者たちが、自分が住む県内の普及員をトレーニングすることにより、より多くの普及員たちが現場の小規模農家に対してSHEPの活動を支援できるような体制を築くことを目指していきます。

お気づきの通り、これまで紹介した活動は全てオンラインによって行われたものです。コロナ禍ではありますが、今後も上手くオンラインを活用して活動を広域的に展開させ、より多くの小規模農家の人たちがSHEPを実践し、自分たちの生活を少しでも良くしてくれればと願っています。

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コロナ禍、SHEP活動の一環としてキャベツの共同出荷を行う小規模農家グループ(南アフリカ 東ケープ州)