専門家ブラッシュアップ研修(農業機械研修)を実施しました!

2020年9月24日

2020年9月23日~24日、NPO法人国際農民参加型技術ネットワーク(IFPaT)のご協力のもと、農業機械研修をJICA筑波で開催しました。この研修は、新型コロナ感染拡大の影響で、開発途上国の現場から一時的に日本に帰国している専門家向けに、知識・技術のアップデートを図るものです。今回は、農業機械をテーマに、基礎講義の他、実際にコンバイン・トラクタの操縦も行いました。研修にはオンライン配信も含め19名が参加。研修の様子と参加者の声をご紹介します。

研修概要

研修は、これまで農業機械を扱ったご経験がない方を対象に、1)トラクター他主な機械の基本的な知識(構造等)と操縦方法、2)日常点検・メンテナンス方法を習得することを目的として開催しました。

1日目:9月23日(水)

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研修は、当日の天候の影響を受け、急遽プログラムを変更。コンバイン収穫実習から始まりました。JICA筑波の圃場でコンバイン構造・操作説明を行った後、実際にコンバインを操作し稲の収穫を体験。降雨により、開始後30分ほどで実習中止となりましたが、その後は、JICA筑波が保有する機械を用いて、構造・機能等の講義が行われました。
午後は、IFPaT大塚理事より、農業機械の用途(耕起・耕耘~運搬)、農業機械化の目的、機械化推進方法、基本構造、操作方法、メンテナンス実施の方針や留意点など、多岐に亘る講義が行われました。

2日目:9月24日(木)

午前は、1日目に続き、IFPaT大塚理事により講義が行われました。
午後は、JICA筑波の圃場でトラクター耕耘実習を行いました。多くの参加者はトラクター操縦初体験。午前の講義内容を振り返りながら実際に操縦する貴重な経験となりました。また、実習の合間には、参加者間で活発な意見交換が行われ、専門家間のネットワーク構築にも繋がりました!

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研修の最後には、今後の機械活用・導入について議論がなされました。講義内容への質疑応答に留まらず、日本製農機と海外製農機の違い、日本製農機をプロジェクトに取り入れるにはどうしたらよいか(調達方法を含む)、あるべき行政サポートの内容、オペレーターの能力(モチベーションを含む)をいかに高めるかなど、参加者の派遣国の状況に基づいた活発な情報共有/意見交換が行われました。

参加者の声

来訪及びオンラインでの参加者からは、以下の様な感想が寄せられました。

  • これまで知らなかった多くの知識を新たに得ることができた。
  • 「百聞は一見に如かず」。トラクターを実際に操作できたことは良かった。
  • 農業機械の専門家とネットワークを築くことができた。
  • このような研修は定期的に実施して頂けるとありがたいと感じた。
  • こうした研修の機会は専門性を身に着けるきっかけにもなると感じた。

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参加者集合写真

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ディスカッションの様子

JICA筑波では、今後も現地や専門家のニーズにこたえる研修を企画して参ります!