ドローン倶楽部始動!

2020年11月16日

様々な場面で活用が進むドローン。開発途上国の課題、SDGs(持続可能な開発目標)達成にも役立つイノベーション推進のツールとして期待されています。

JICA筑波でも、ドローンを活用した途上国の農業イノベーションを目指し、2020年3月にドローンを購入。3月31日には、産業用リモートセンシングサービスの企画・開発・販売を実施している株式会社スカイマティクスをお招きし、講習会を開催しました。講習会には、JICA筑波スタッフ、JICA筑波の研修に協力してくださっている団体の皆さんが参加しました。参加者は、まずスカイマティクスによる葉色解析サービス「いろは」、ドローン操縦法、航空法などについて説明を受け、把握。その後、JICA筑波の圃場でドローンを飛ばし、空撮の実演を行いました。

【画像】

実演(羽の取り付け方法)

【画像】

ドローン実演(写真中央)を興味深く見る研修員たち

講習会の実施後は、JICA筑波有志が「ドローン倶楽部」を立ち上げ、週に1回ほど、ドローン空撮を続けています。

【画像】

【画像】

【画像】

ドローンの強みは、これまで見えなかったものを見える化し、情報収集・分析を行えることです。これまで横からしか見えなかった圃場の様子を上から撮影し、栽培状況を確認しました。

【画像】

【画像】

また、圃場をドローンで撮影、画像解析し、圃場の高低差を色分けしました。圃場における均平作業は、排水や機械での作業効率化、直播栽培での生育、タニシ等に関わる重要な作業ですが、これまでは、目視以外で作業前の高低差を知る手掛かりは存在しませんでした。今後、この画像解析を活用し、均平作業を進める予定です(作業時間の短縮、排土板の長寿命化などに寄与することが期待されます)。

【画像】

来年は、これらの取組みに加え、水稲の葉色診断、雑草抽出、収穫適期判断、葉物野菜の欠株解析、葉物野菜の生育診断、葉物野菜の収量診断などに取り組む予定です。ご関心をお持ちの方はぜひご連絡ください。