アフリカ各国の研修員と日本企業がオンラインで講義/意見交換でつながりました!(課題別研修「アフリカ地域農業機械化促進(A)」)

2021年3月8日

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研修員による自国紹介もオンラインで実施

JICA筑波は、2020年11月~12月、アフリカの食糧問題の解決に向け、機械化を通じた農業振興を進めるための研修「アフリカ地域農業機械化促進(A)」を、日本とアフリカ各国をオンラインでつなぎ実施しました。研修の様子をご紹介します。

研修の背景・目的

2019年から開始された「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)II」では、2030年を目標年として、サブサハラアフリカのコメ生産量を56百万トン(2018年の28百万トンの倍)に増産する計画を掲げています。この目標を達成するため、CARDIIでは農業機械化を支援の柱の一つとしています。この研修では、各国で異なる農業機械化への取り組み状況を踏まえ、農業機械化促進のベースとなる農業機械化政策、同政策を推進する制度や組織体制、民間との連携にかかる知識を習得することを目的としています。

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フジケン様による精米機実演の様子

研修期間中は、様々な民間企業のご協力を得、講義/意見交換を実施しました。株式会社フジケン様には、インペラータイプの籾摺り機をJICA筑波にお持ちいただき、籾摺りの実演をオンライン配信しました。研修員は、実演によりゴムロール式の籾摺り機との違いを十分に理解することができ、またフジケン様から研修員には、各国における籾摺りの課題や同社製品の展開可能性等、様々な質問が投げ掛けられ、実り多い時間となりました。

フジケン様からの一言

今回このような機会をいただきまして、大変勉強となりました。

収穫後の乾燥時に小石や釘のような物が混入してしまい、それがもとで機械の故障やコメの品質に影響が出るという話を聞きました。これらは色々な資料で拝見してきましたが、未だにこれが現実なのか!ということも分かり、今後の開発に是非活かしていきたいところです。

ご参加いただいた皆様が、(フジケン様の)製品・技術に関心を示していただけたことは、今後の励みになります。今後も機会がございましたら、また参加させていただければと考えております。

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オンラインでも精米の様子は良く見えました

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各国の精米の現状・課題について、白熱したディスカッションが続きました

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研修最終日の集合写真

研修最終日には、各国の農業機械化の現状・課題・今後の展開等について、公開オンライン発表会を開催しました。日本の農機具メーカーや研究機関、国際機関など総勢80名近い参加があり、白熱した議論が行われました!

JICA筑波では、今後も、日本の製品・技術を途上国の技術者・研究者などに紹介する場を設けていきます。ご関心をお持ちの方はぜひ以下の「お問い合わせ先」にご連絡ください!

お問い合わせ先

JICA筑波 研修業務課
メール:tbicttp@jica.go.jp