- トップページ
- 日本国内での取り組み
- JICA筑波
- 事業の紹介
- 農業共創ハブ・農業農村開発人材アカデミー
- 最新ニュース
- 開発途上国の農業開発課題の解決のために-JIRCASと筑波大学とICTの活用にかかる共同事業をスタートしました!
2021年6月
2021年5月、JICA筑波は、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)と国立大学法人筑波大学つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)と共同研究契約を締結し、ICTの活用にかかる共同事業をスタートしました。
研究概要
開発途上国の農村地域では、農業生産性や農産物付加価値などの向上による農家の所得増加が求められていますが、そのための対策の一つとして、農業従事者に対する正しい営農知識や技術の普及、栽培技術の一般化と継承が必要とされています。
現在、情報・通信技術の急速な発展により、育種、農業生産、加工・流通、消費などフードバリューチェーン各行程におけるスマート技術の導入が急速に進んでおり、COVID-19禍の影響でその必要性はさらに高まっています。
このような背景のもと、2021年5月、JICA筑波は、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)と国立大学法人筑波大学つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)と共同研究契約を締結し、ICTの活用にかかる共同事業をスタートしました。
課題
開発途上国の農業開発課題の解決に向けたICTの活用にかかる共同事業
本共同事業では、ソフトバンク株式会社が提供する農業AIブレーンe-kakashiを活用します。e-kakashiは、勘と経験による栽培から、データに基づく科学的農業へのシフトを支援する農業IoTソリューションです。圃場から収集した環境情報に、作物の生育情報や植物科学の知見をあわせて可視化するだけではなく、分析した結果を病害虫や収穫時期の予測など、農作業の意思決定やリスクヘッジなどに利用しやすい形でフィードバックするため、農業従事者は、作物の品質や収穫量の向上が目指せます。さらに、栽培ノウハウを電子マニュアルとして共有することが可能です。これまで、SATREPS(地球規模課題対応国際科学協力プログラム)が主催した「遺伝的改良と先端フィールド管理技術の活用によるラテンアメリカ型省資源稲作の開発と定着プロジェクト」(2014年5月~2019年5月)において、コロンビアにあるCIAT(国際熱帯農業センター)の試験圃場にも設置・導入されたほか、国内における地方自治体、JA、生産法人への導入実績も豊富です。収量・売上の増加も実績として出ています。
目的
ICTによる意思決定支援ツール等を活用した広域的な水田水管理の実施による水管理の最適化による水稲増収・品質向上の達成
検証項目
- 水管理や環境条件が水田収量や品質に及ぼす影響
- 作業員(熟練、若手、農業法人)の経験が稲作収量・品質に及ぼす影響
お問い合わせ先
JICA筑波 研修業務課
メール:tbicttp@jica.go.jp
scroll