専門家ブラッシュアップ研修(はじめての水文学)を実施しました!

2021年10月8日

2021年9月29日、「はじめての水文学」研修を実施しました。JICA筑波の研修指導者である杉山氏が講師を務め、緊急事態宣言下のため、完全オンラインで実施しました。当日の様子をご紹介します。

研修概要

農業にとって水は欠かすことのできない要素ですが、水文学はその水が地球上でどのように存在し、循環し、分布しているのか、といった地球上の水のサイクルと人間の活動との関係を扱う学問です。今回の研修は、近年、気候変動の問題も深刻化し水環境も変化している中、農業や灌漑開発の事業を進める上で、水文学の基礎知識を身に付けることを目的に開催されました。

JICA筑波で、長年灌漑分野の研修指導者を務め、途上国からの研修員に対する指導を行っている杉山氏が、以下の内容について熱のこもった講義を行いました。

  • 水分素過程ごとに基本となる概念
  • 水収支及び熱収支
  • 水工施設の設計・計画の基本量を定める水門頻度解析

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講義の様子1

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講義の様子2

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講義の様子3

講義の合間には、同様の講義を研修員が受講した際の反応、研修員の優秀さを伝えるエピソードも講師から語られました。また、講義後の質疑応答のセッションでは、「気候変動によって水文学に起こった変化はあるか?」といった質問が出され、地球規模の課題解決にも有益な、充実した研修となりました。

参加者からは、「暫く学術的な考え方から離れていたので、技術者として襟を正す思いができた。英語の専門用語を交えながら講義を受けられてよかった」、「講師の熱量が分かりやすく、届いた点が良かった」との感想が寄せられました。

お問い合わせ先

JICA筑波では、今後も現地や専門家のニーズにこたえる研修を企画して参ります!

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JICA筑波 研修業務課
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