2022年1月28日
2021年12月22日、JICA筑波は、かいはつマネジメント・コンサルティング様と共催で「精米工場における一般衛生管理(HACCP含む)」と題した研修を実施しました。研修の様子と参加者(来訪1名、オンライン33名)の声をご紹介します。
サブサハラ・アフリカ諸国ではコメの需要が大きく伸びています。日本政府・JICAは、CARD(アフリカ稲作振興のための共同体)の運営機関の一つとして、サブサハラアフリカ地域のコメの生産量増を支援。この結果、2008年からの10年間に生産量は倍増しましたが、国内生産量はまだ需要を満たしていません。収穫後処理技術の未熟さなどによる品質の低さ(異物混入や割米)のため、国産米は需要が低く、市場での安値につながっています。安い米価は農家のコメ生産拡大への意欲を低下させているとともに、生産農家や加工業者の所得向上の妨げになっています。途上国の国産米の品質への消費者の信頼度を確保し、需要を喚起するには、衛生管理を適切に行い、安心・安全なコメを生産することが重要となっています。
本研修は、このような背景のもと、日本と海外の米流通の違い、日本の一般衛生管理や精米所向けのHACCP(衛生管理の国際的な手法)を学び、国際協力の現場でどのようにHACCPを含む一般衛生管理を導入・活用できるか、を議論することを目的として開催されました。
研修講師は、今回の研修を提案した、かいはつマネジメント・コンサルティングの白井氏、日本精米工業会の武田氏・石碕氏が務めました。また、自社が運営する工場で精米HACCP認証を受けた株式会社イケノベ・舘野氏より、認証を受けた経緯についてご説明がありました。研修の最後には、参加者間で、日本の事例をどのように途上国の精米業に応用するかについてディスカッションを行いました。
来訪及びオンラインの参加者からは、以下の様な感想・意見が寄せられました。
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