JICA海外協力隊活動報告:栃木県小山市 本嶋妙美JV

【写真】本嶋妙美2017年度1次隊 青年海外協力隊
本嶋妙美

【活動報告】
栃木県小山市 本嶋妙美
2017年度1次隊 青年海外協力隊
派遣時期:2017年7月~
派遣国:ボリビア
職種:青少年活動

【1】自己紹介 

お箸を使ってみよう!

栃木県小山市出身、本嶋妙美(もとじまたえみ)です。2017年7月に派遣され、もうすぐ2年間の任期を終えようとしています。私の住むラパス市は標高が3000m以上あり世界で一番標高が高い都市です。青少年活動という職種でラパス市の市役所に所属し、学生ボランティアを対象にした“セブラプロジェクト”に携わっています。

【2】任国任地の様子について 

JICAボリビア40周年記念写真

ボリビアの国土面積は日本の約3倍、人口は1100万人(東京とほぼ同じ!)です。9つの県から成り、それぞれの県ごとに気候や食べ物、言葉のアクセント、市民性が全く異なります。私が住むラパス県は標高が高いため年間を通して日本の秋~冬のような気候です。街中坂道だらけ。当初は息を切らしながら配属先から自宅まで帰宅していましたが、おかげで今では同期とマラソン大会に出るまでに丈夫な体力をつけることができました。
各地区で毎日市場が開かれており新鮮な野菜、果物を安く買うことができます。特に私は果物が大好きで、日本では食べたことの無い様々な種類の果物を沢山知ることが出来ました。

【3】活動紹介  

日本大使館 草の根人間の安全保障無償資金協力 点字ブロック授与式

各自で創作したごみ箱で市内のごみ拾い

青少年活動という職種でラパス市の市役所に所属し、“セブラプロジェクト”に携わっています。高校、大学生のボランティアがセブラ(しまうま)※の着ぐるみを着て交通整理をしながら市民との交流を図る他、様々なテーマに沿った教育活動をしています。私はセブラの学生250人を対象に情操教育を行っています。運動会、市内のゴミ拾い活動、フラッシュモブの振り付け、5S推進、ボリビアのおとぎ話を題材に紙芝居作り等。学生達はセブラの活動を通してボランティアとは何か、自身の自己実現に必要なことは何かを模索しています。私も同じボランティアとしてセブラのボランティア精神を学ぶと同時に彼らの自己実現に少しでも役立てるよう活動を全うしてきました。 
※「しまうま」は英語ではゼブラ(Zebra)ですが、スペイン語ではセブラ(Cebra)

【4】生活・活動で印象に残っていること

紙芝居作り

紙芝居発表

セブラの学生の中には日本語に興味を持っている人が多く、日本語レッスンを行いました。ひらがなのレッスンを行った後日、各地域のセブラの部室を訪れると自主的に各自のロッカーにひらがなで名前を表示していました。一瞬にして嬉しさがこみ上げてきたのを覚えています。また、「お箸の使い方を学びたい!」とセブラの学生から希望があったのでお箸を持ってセブラの部室へ行くと朝7時から学生達がそれぞれ分担してスパゲッティやごはん、鶏肉料理などを持ち寄ってきていたのです。「タエミ、お箸で食べるために皆で用意した!」と笑顔で迎えてくれた時は涙が溢れそうになりました。

【5】抱負・メッセージ 

ルレナバケ日本文化祭

「おはよう」と日本語で挨拶を交わしてくれたこと、「タエミ、また“どっこいしょー(よさこいソーラン)”踊ろうよ」と声をかけてくれたこと、「タエミ、今日のワークショップとても良かったよ!」と言ってくれたこと、彼らとのコミュニケーションから生まれるひとつひとつの小さな喜びが2年間の時と共に積み重なり大きな大きな感謝の気持ちとなりました。残り1か月となった今、これまでの活動を振り返るとボランティアとして私を受け入れてくれた配属先をはじめ、同僚、ボランティア仲間、JICAボリビア事務所、様々な人に支えられてここまでくることが出来たと思います。本当にありがとうございました。あと1か月、されど1か月。出来る事を最大限努力して最後まで活動に尽力したいと思います。