【報告】「協力隊って、行って良かった?」~JICA海外協力隊帰国報告会inとちぎ~(2月13日)

2021年2月25日

浅川さん/エジプト

佐川さん/メキシコ

2021年2月13日(土)、栃木県出身のJICA海外協力隊経験者による体験談及びパネルトーク「協力隊って、行って良かった?」がとちぎ国際交流センター(於:栃木県宇都宮市)で開催されました(主催:JICA筑波及び栃木県国際交流協会、後援:青年海外協力隊とちぎ応援団及び栃木県青年海外協力隊OB会)。

栃木県出身の海外協力隊4名は、それぞれの活動内容、任国での生活や文化を報告。後半のパネルトークでは、普段聞くことのできない任国での協力隊事情、協力隊に行って良かったことなど、経験者ならではのお話しがありました。

【報告者の皆さん(派遣国/職種)】
 ▼ 浅川 純子(エジプト/家政・生活改善)
 ▼ 佐川 優 (メキシコ/経営管理)
 ▼ 三島 和幸(ケニア/農業機械)
 ▼ 荒川 萌 (モザンビーク/野菜栽培:新型コロナウィルス感染拡大の影響により待機中)

第1部 帰国海外協力隊員及び待機中隊員による活動報告

三島さん/ケニア

荒川さん/モザンビーク

第1部の活動報告では、4名それぞれが、任国での活動・生活について体験を語りました。

エジプト派遣の浅川さんは、エジプトでの生活や食文化のお話し、そして協力隊の活動では、現地の素材(「ハーヤメーヤ」という布)を活かしたアクセサリー作りなど、工夫をしたことがうかがえる報告をしてくれました。
メキシコ派遣の佐川さんは、現地日系社会との関わりから日本とメキシコの関係性を、また日常生活でのメキシコ人との関わりの中で学んだ現地人との交流の大切さを熱心に語ってくれました。
ケニア派遣の三島さんは、ケニアの壮大な自然や動物、観光名所などの魅力を伝えながら、活動の中で直面した課題や、その課題解決に向けて取り組んだことなどを具体的に話してくれました。
モザンビーク派遣の荒川さん(待機中)は、任国内で生じる部族間の言葉の違いや、現地でできる作物栽培方法など専門知識を生かした活動の報告に加え、日本での待機中に行った農家支援など、国内の活動についても語ってくれました。

第2部 パネルトーク

パネルトークの様子

第2部でのパネルトークでは、JICA栃木デスク司会進行のもと、隊員4名が、第1部で聞くことができなかった任国でのびっくりエピソードや、協力隊に参加したことで変化したことなどについて、会場の参加者の方々からの質問にも答えながら、楽しい雰囲気の中でトークを展開しました。

JICA海外協力隊には200弱もの職種があり、その中から自分が得意な分野を選択し応募することになりますが、今後協力隊を目指したい、という参加者からは「なぜその職種を選んだのか」、「どの程度の技術があればよいのか」などの質問がありました。隊員の皆さんは、自分の経験を話しつつ、「まずは“行ってみよう!”“行きたい!”という強い気持ちが一番大切だ」ということを強調していました。

他にも、参加者からは、異国の地での生活で良かったこと、大変だったエピソード、異文化で感じたことなど、多くの質問が出され、隊員の皆さんは熱心に答えていました。

最後に、今回のパネルトークのテーマでもある「協力隊って、行って良かった?」という質問を隊員に投げかけました。隊員全員が「行って良かった!」と口をそろえて答えてくれました。協力隊に参加したことで学んだこと、心境の変化など、それぞれ得たものは大きかったようです。

今回、活動報告をしてくれた4名の隊員は、コロナ禍により活動の途中で帰国を余儀なくされました。残念ながらそのまま任期を終えた人もいます。そんな中でも、隊員の皆さんは「協力隊への参加で人生を変える経験ができる。ぜひ参加をおすすめします!」と、参加者の方々に向け熱いメッセージを送ってくれました。
JICA筑波は、帰国し新たな活動に踏み出す海外協力隊経験者の方々の益々のご活躍を願っています!

公益財団法人栃木県国際交流協会のHPにて、当日の様子を動画配信いただいています。
当日参加できなかった方は、是非ご覧ください!