【報告】SDGsを「自分ゴト」に、そして自分たちにできる行動を宣言!~高校生国際協力実体験プログラム2021・茨城編〜

2022年3月3日

【日程と参加者】

日時:2021年12月11日(土)9:00~16:00
場所:JICA筑波
参加者:高校生56名(茨城県内の19の高校から参加)

【概要】

JICA筑波は、茨城県内の高校生が、「持続可能な開発目標(SDGs)」の視点から開発途上国のおかれている現状や日本の国際協力についての理解を深めることを目的に、「高校生国際協力実体験プログラム2021」を開催しました。 生徒たちは、SDGsワークショップ、開発途上国から技術・知識を学ぶため来日しているJICAの研修員との交流、JICA海外協力隊の体験談などからSDGsの理解を深め、自分たちに何ができるのかを考え、「行動宣言」を発表しました。当日の様子をご紹介します。

【SDGsワークショップ】

「レゴブロックを使ったSDGsワークショップ」

はじめに、こども国連環境推進協会事務局長の井澤友郭さんのファシリテートのもと、SDGsワークショップを実施しました。ワークショップでは、参加した高校生の皆さんがつくったレゴブロックの作品から、SDGsと自分とのつながりを学び、SDGsという「世界ゴト」を「自分ゴト」に近づけました。答えのない問いに対し、お互いの意見や価値観を受け止め合いながら、日本や世界の課題とその解決のための行動について理解を深めました。

【JICA研修員との交流会】

「JICA研修員との交流の様子」

引き続き、高校生の皆さんは、フィリピンやスリランカなど、さまざまな国・地域から技術・知識を学ぶため来日しているJICAの研修員と交流しました。お互いに英語で自己紹介をした後、事前課題で準備したSDGsに関するトピックをきっかけに、高校生の皆さんから研修員に質問をしたりしました。短い時間でしたが、生徒たちは、それぞれの国の実際の状況について、研修員から生の声を聞き具体的なイメージを持ったようです。また、英語を話すことにも、少し自信を持つことができた様子でした。

【海外協力隊の体験談】

「協力隊経験者による体験談」

プログラムでは、JICA海外協力隊の体験談もありました。アフリカ・セネガル共和国へ青年海外協力隊として派遣され、体育教師として活動した三島純菜さんからは、協力隊員としての活動の体験談だけでなく、現地の子どもたちが体育の授業を楽しんでいる様子や、ソーラン節を元気よく踊っている様子なども、動画で紹介がありました。体育が他の科目より軽視されていたセネガルの小学校での活動経験は、日本で教師をしている現在でも活きているそうです。高校生の皆さんも、三島さんの話から、行動を起こすことについてのヒントを得られたのではないでしょうか。

【SDGsの課題解決のための行動計画 ~私たちができること~】

「SDGs課題解決のためのグループ議論の様子」

「高校生たちが考えたSDGs行動宣言パネル」

プログラムの最後には、全体のまとめとして、SDGsの課題解決に向けて自分たちができる具体的なアクションプランを考えました。学校ごとに一つのSDGsのゴールを受け持ち、ゴールを達成するための課題は何か、課題解決のためにどんな行動が必要なのかを議論しました。最後には、それぞれのグループが自分たちの議論の結果を発表し、SDGsの17の目標達成に向けて、自分たちがどう行動するべきかを確認することができました。 今回、茨城県の高校生向けに開催されたプログラムは、2021年12月4日に開催された栃木県のプログラムとともに、高校生の熱気あふれるものとなりました。世界の課題を知り、自分たちのできることを考えた高校生の皆さんが、よりよい未来のためにどんなアクションを今後起こしていくのか、期待しています! 参加した高校生の皆さんによる「SDGs行動宣言」はパネルになりました。今後、JICA筑波のほか、茨城県内の施設などで展示していきます(1月には、イオンモールつくばで展示されました)

【参加した高校生の皆さんの声】

世界の現状について知り、自分の思う「私たちにできること」について話し合う貴重な機会だったので来て良かったです! l SDGsは自分から遠いように思い、自分には解決できないと思っていたが、小さいことでも身近なことで役に立つとわかった l 楽しい時間でもありましたが、知識を増やし共有できた充実した時間でもありました。 l レゴという考えやすいものから国際的な話に導入。とても理解しやすく、考えを深める経験ができた。研修員とのコミュニケーションはかなり楽しむことができた。