【施設訪問報告】常総学院中学校の皆さんがJICA筑波に来てくれました!

【施設訪問報告】常総学院中学校の皆さんがJICA筑波に来てくれました!

2021年4月2日

2021年3月17日(水)、常総学院中学校の1年生21名がJICA筑波を訪問し、アフリカの村の発展を考えるワークショップを通じて、開発途上国の課題解決にはどんな手法があるかを学びました。

開発途上国の課題解決を考えるー最も支援が必要なのは水道?電気?道路?

展示物に実際に触れてSDGsを学ぶ生徒の皆さん

訪問学習では、タンザニアのある村の住民の一人として、「村を発展させるには水道、電気、道路のうち、どれを最初に整備する必要があるのか」を考えました。事前に聞き取りした住民からは、「IT教育のために電気が必要」(村の先生)「毎日水くみに多くの時間を費やしている、水道があったらいいのに」(村の女性)「道路がよくなれば町まで野菜を売りに行けるのに」(村の農家)といった意見が聞かれました。これらの意見を踏まえて、どれが必要であるかを生徒さん自身が考え、続いてグループで意見交換を行いました。

「農業に(水は)必要」「命は尊い、死んでしまってはいけない」「水による病気を減らし、人口が増えれば発展する」といった理由で水道を選ぶグループがある一方、「道路を整備すれば都市部の技術者を呼ぶことができ、水道や電気を通せる」「道を作れば農作物を売りに行くことができ、人の往来が増えて発展する」と、道路整備を優先するグループも同じくらいありました。

中には「電気が一番大事だと考えていたけれど、皆の意見を聞いて水道のほうが大切だと思うようになった」という生徒さんもいて、グループでの意見交換や他のグループの発表を通じて、より多様な視点で途上国の課題解決を考えることができたようです。

JICA筑波には、見て、触って、SDGs(持続可能な開発目標)を学べる展示物が多く設置されています。生徒さんは、グループワークの合間に展示物をめくってアフリカ以外の国の状況を調べたり、途上国の女性や子供が運ぶ水の重さを体感したりしながら、SDGsの達成状況を学んでいました。

 短い滞在時間でしたが、大人も考えさせられるような鋭い意見が飛び交う素晴らしいワークショップでした。常総学院中学校の皆さん、ありがとうございました!