【報告】「SDGs(持続可能な開発目標)学習の作り方」をテーマに授業の実践方法を学ぶ!国際理解教育実践セミナー第1回開催!(7月10日)
2021.08.02
JICA筑波は、国際理解教育/開発教育の実践に関心のある方々を対象に国際理解教育実践セミナーを開催。国際理解教育/開発教育の基本や考え方を知り、授業の実践方法を学ぶセミナーです。今年度セミナーの全体テーマは「SDGs(持続可能な開発目標)学習の作り方」。認定NPO法人開発教育協会(DEAR)の八木亜紀子さん をファシリテーターに迎え、7月10日(土)、8月21日(土)の2回にわたり 開催します。7月10日に開催した第1回セミナーの様子をご紹介します。
セミナー当日は、SDGs学習や国際理解教育/開発教育に関心のある教員の方を中心に29人が参加しました。定員以上の応募があり、オンラインで参加した方も。教育現場でのSDGs学習への関心の高さを実感しました。
セミナーでは、最初にアイスブレイクと自己紹介を兼ねたワークを実施。SDGsの授業や新型コロナウイルス感染症に対する自分の気持ちなどを参加者同士で共有しました。参加者の緊張がほぐれてきたところで、2001年と2016年の国別の統計データを見ながら、各データが何を表しているのかを、グループに分かれて考えました。この15年間に世界がどのように変化してきたかを、統計データを通して理解した上で、未来に変化を起こすためには、目標を設定し、それを達成するために私たち自身の行動を変えていかなければならない、ということを、参加者が改めて認識しました。
DEAR 八木さんの講義の様子
SDGsについての講義では、SDGsが含まれているアジェンダ2030の前文や、SDGsのキーワードである「Leave No One Behind(誰一人取り残さない)」、「Transformation(変革)」、持続可能な開発について学びました。
セミナーの後半では、学校でどのように「持続可能な社会」を教えることができるか、を考えるため、脱プラに取り組むドイツの小学校の事例が紹介されました。その学校では、低学年からプラスチックの環境への影響を学んでいて、小学生自身がプラスチックを使わない社会を実現するために行動していました。また、「持続可能な社会」を考える練習として、日本の学校給食の写真を見ながら、持続可能ではないところをグループで話し合いました。ファシリ—テータ—の八木さんからは、『SDGs学習の成果は、生徒が「市民」として変革のための行動を起こすことかもしれない』というメッセージがありました。参加者同士で今日の学びや気付きを共有し、セミナーは終了しました。
距離を取ってアイスブレイク
ワークショップの様子
今回のセミナーは基礎編。SDGsの概要やSDGs学習の基本的な考え方を学びました。8月21日(土)の第2回・応用編では、SDGs学習の実践方法について学ぶ予定です。
※ 第2回はすでに定員以上のお申込みをいただいており、これからの申し込みはキャンセル待ちとなります。ご了承ください。
SDGsの教材
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