【報告】高校生国際協力実体験プログラム2022(栃木県)開催

2023年1月17日

日程と参加者

日時:12月17日(土)9:30~16:00
場所:とちぎ国際交流センター(TIA:栃木県宇都宮市)
参加者:高校生22名(栃木県内の7の高校から参加)

概要

JICA筑波は、栃木県内の高校生が、「持続可能な開発目標(SDGs)」の視点から開発途上国のおかれている現状や日本の国際協力についての理解を深めることを目的に、「高校生国際協力実体験プログラム2022」を開催しました。 高校生たちは、SDGsワークショップ、JICA海外協力隊の体験談などからSDGsや国際協力への理解を深め、自分たちに何ができるのかを考え、「行動宣言」を発表しました。当日の様子をご紹介します。

SDGsワークショップ

レゴを使ったワークショップ

はじめに、こども国連環境推進協会事務局長の井澤友郭さんのファシリテートのもと、SDGsワークショップを実施しました。ワークショップでは、レゴブロックの作品を作ることを通し、SDGsと自分とのつながりを学び、SDGsという「世界ゴト」を「自分ゴト」に近づけました。答えのない問いに対し、お互いの意見や価値観を受け止め合いながら、日本や世界の課題とその解決のための行動について理解を深めました。

海外協力隊体験談

オンライン体験談

続いてラオス人民民主共和国にJICA海外協力隊として派遣され、コミュニティ開発隊員として活動した石塚貴章さんから、海外協力隊の体験談をオンラインで話していただきました。栃木県出身の石塚さんは帰国後、ラオスに事務所のあるISAPH(アイサップ)というNPOで、これまでの経験を活かし、農村部の食糧事情向上のための昆虫養殖技術の普及に取り組んでいます。当日のオンラインもラオスとの接続で、講義だけでなく、現地のNPO関係者とラオス語を使って交流できる時間もありました。質疑応答も活発に行われ、高校生たちは行動を起こすヒントを得たようでした。

SDGsの課題解決のための行動計画 ~私たちができること~

行動計画の作成

行動計画の発表

全体のまとめとして、SDGsの課題解決に向けて自分たちができる具体的なアクションプランを考えました。学校ごとに一つのSDGsのゴールを受け持ち、ゴールを達成するための課題は何か、課題解決のためにどんな行動が必要なのかを議論しました。最後には、それぞれのグループが自分たちの議論の結果を発表し、SDGsの17の目標達成に向けて、自分たちがどう行動するべきかを確認することができました。
今回のプログラムを通し、世界の課題を知り、「世界ゴト」を「自分ゴト」と捉え、自分たちのできることを考えた高校生の皆さん。よりよい未来のために、参加いただいた皆さんがどんなアクションを今後起こしていくのか、期待しています!

参加者の感想

●SDGsについてうわべでしか理解できていなかったが、今回、SDGsとどのように向き合い、どのように解決できるか考えることができた。
●普段私達が身近な人に根ざして役に立とうとする姿勢の延長に、国際協力があるのだと感じました。日頃から、周囲の人に対して、目の前の1人に対して、誠実で優しい人であろうと思いました。
●今回SDGsに関するプログラムに参加して、SDGsの目標を解決するためにどのような行動をするべきか、日本の問題と比較しながら考えることができてよかったと思う。1つの目標を解決するためには、ただその目標だけを考えることだけでは終わらないのだと改めて実感しました。
●答えのない事を深く考え、自分と対話し、私になにができるかを案として出すことができてよかったです。私も将来、国際機関で働きたいと思っているので、とても興味深く、学びのある一日でした。