帰国間近の日系サポーター研修員が常総市長を表敬しました! 

2023年2月24日

写真① 記念写真 前列左からティノコ研修員、神達常総市長、オシロ研修員、シバナ研修員、後列左から睦好JICA筑波所長、茨城NPOセンター・コモンズ横田代表理事、NPO法人オプション・インターナショナル・スクール上村校長

写真② 神達市長に活動報告を行う日系サポーター研修員

写真③ 「『日本に住み続ける日系ブラジル人が自分たちにも何かできる、という気持ちを育んでいきたい』と話す上村校長」

JICA筑波では、途上国の日系人が来日して研修員として学びながら日本の日系社会に貢献する「日系サポーター研修員」事業を2022年度から開始し、日系研修員にとっても、日本の日系社会にとっても、また、帰国後の日系社会にとっても有益になるような研修を実施しています。
研修先は茨城県常総市で活動する「NPO法人オプション・インターナショナル・スクール」と「NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ」。
常総市は、食品工場などで働く日系ブラジル人や外国ルーツの住民が多い地域で、日系人集住都市のひとつです。常総市内で外国ルーツの住民や子供たちへの支援を行うこの2つの団体に、2022年春から日系サポーター研修員が来日。団体の活動をサポートしながら様々な活動を行ってきました。
(これまでの活動の様子は、下記関連リンクのJICA筑波 Facebook記事をご覧ください!)

2023年2月13日に、日系サポーター研修員3名が、常総市の神達岳志市長を表敬訪問し、研修の成果を報告しました。NPO法人オプション・インターナショナル・スクール(ブラジル人学校)で研修を受けているブラジル人研修員オシロ氏、シバナ氏は、日本文化や習慣を学び学校の教師や生徒に共有していること、初の運動会を開催したことなどを報告。「色々な日本文化を学ぶことができ、またそれをブラジル人学校にいる子供たちにも伝えることができたことがうれしい」と話しました。
また、茨城NPOセンター・コモンズで研修を受けているペルー研修員ティノコ氏は、コモンズが運営する多文化保育園のお庭の整備や、音楽会やセミナー開催のための共有スペースの整備、日本語が難しく困っている外国人のための通訳を実施していることなどを報告。「外国ルーツの子どもたちのサポートでは、良い雰囲気づくりの工夫を心がけました。ブラジルでは経験したことがないことにたくさん挑戦できました。」と感想を述べました。

神達市長からは、「素晴らしい活動をしていますね、帰国後も研修で学んだことを生かしてほしいです。」との励ましの言葉をいただきました。常総市ではAIまちづくりに取り組んでおられ、4月下旬にオープンする道の駅では食を通じたコミュニケーションの場として、また、多文化共生の場としても生かされることが期待されているとのことです。多文化共生社会の実現に向けて、また、日本と日系社会の懸け橋となる人材として、帰国後も日系社会サポーター研修員の活躍を期待しています。