jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

ウガンダは東アフリカに位置する内陸国で、ケニア、タンザニア、南スーダン、ルワンダ、コンゴ民主共和国と国境を接しています。国土は日本の本州とほぼ同じ約24.1万平方キロメートル、人口は約5,000万人に達しており、急速な人口増加と若年層の多さが大きな特徴です。かつてイギリスの元首相ウィンストン・チャーチルは、豊かな自然に恵まれたこの国を「アフリカの真珠」と称しましたが、現在も観光面でも高い魅力を有する国です。私自身、10年ほど前に出張でウガンダを訪問したことがありますが、首都カンパラは緑が多く、赤道直下にありながらも比較的涼しく、驚いた記憶が残っています。

ウガンダは、南スーダンおよびコンゴ民主共和国からの難民流入が続くなか、200万人近くの難民を受け入れる、アフリカでも有数の難民受入国となっています。難民の就労や移動の自由を認めるなど、難民に対して寛容な政策をとっており、ウガンダ政府のいわゆる「オープンドア・ポリシー」は国際社会から高く評価されています。JICAとしても、難民とホストコミュニティ双方に裨益する形での協力を重視し、関係機関と連携しながら支援を行っています。私自身、中東地域において難民およびホストコミュニティに対する協力に携わってきた経験も生かし、ウガンダにおける協力を進めていきたいと考えています。

人口成長率は世界でも極めて高い水準にあり、人口の半数以上が15歳未満という非常に若い人口構成は、将来の成長の大きな潜在力である一方、雇用創出や人材育成といった課題も抱えています。経済は長期的に堅調な成長を続けてきましたが、依然として貧困層が多く、経済成長を通じた包摂的な貧困削減が重要な課題となっています。主要産業である農業は、雇用の大部分を占めており、近年はICT産業の振興や、石油・鉱物資源開発といった新たな成長分野にも注目が集まっています。

JICAウガンダ事務所は2001年にボランティア調整員事務所として設立され、2006年以降は事務所として協力を展開してきました。今年2026年は、最初のボランティア派遣から25年目の節目の年にあたります。現在は、ウガンダの国家開発計画に沿い、①経済成長を実現するための環境整備、②産業振興・基盤強化、③社会サービスへのアクセスと質の改善、④平和構築・地域の安定、の4つを重点分野として支援を行っています。これまでに多くの海外協力隊員が派遣され、人づくりを中心とした息の長い協力を継続してきたことも、JICAの大きな特徴です。

こうした協力の積み重ねはウガンダ側からも高く評価されており、2021年12月には、ウガンダ国会においてJICAによるこれまでの国際協力を称える国会決議が採択されました。ウガンダ国会においてこのような決議が採択されたのは初めてのことであり、「人づくり」「相互の尊重」「品質を大事にする協力」「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」こと、また条件を付けたり見返りを求めたりしない協力姿勢などが、JICAの協力の特徴として評価されました。これは、JICAが「信頼で世界をつなぐ」協力を進めてきたこと、そしてJICAが大切にしてきた協力の進め方そのものが評価されたものであり、大変に栄誉あることであるとともに、JICAへの期待の表れであると受け止めています。

今後もJICAは、ウガンダに寄り添いながら、これまでの重点分野での協力を着実に進めるとともに、ICT分野や起業家支援など新たなニーズにも柔軟に対応し、持続可能で包摂的な成長に貢献していく所存です。

自然環境に恵まれ、若く、大きな成長ポテンシャルを有するウガンダに、ぜひ多くの日本の皆様に関心をお寄せいただければ幸いです。今後とも、JICAウガンダ事務所へのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

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2026年4月
JICAウガンダ事務所長
大崎 光洋