2022年度2次隊、任地へ出発!

2022年11月22日

2022年11月2日、2022年度2次隊の新隊員2名がザンビアに到着しました。約三週間の現地訓練を終え、いよいよそれぞれの任地へ向けて出発しました。

渡辺 南 隊員(青年海外協力隊)、職種:畜産・乳製品加工、配属先:カシシ農業研修センター

ザンビアの印象

日本の東北では紅葉が見頃の11月上旬にザンビアに到着しました。南半球にあるザンビアは、これから雨期に入ります。ザンビアの空港で飛行機から降りたときに、湿ったぬるい風が顔にあたり、まるで沖縄にいるような感覚になりました。
ザンビアの公用語は英語ですが、街で聞こえてくるのは英語以外であることが多い印象です。思ったよりニャンジャ語(現地語)を真剣に勉強しなければならないな、と感じています。

応募動機

日本における外国人労働者は、その数約173万人(厚生労働省HP、令和3年10月末)であり、日本社会にとってなくてはならない存在です。畜産農家においても重要な仕事の担い手です。日本で働いていた時に多くの外国人労働者と会う機会がありました。彼らから直接生活の悩みを聞いたり、ニュースで外国人労働者の課題が取り上げられるたびに、日本での出稼ぎ労働の困難さを感じていました。JICA海外協力隊はボランティアではありますが、現地で生活し仕事にも携わることが出来ます。帰国後にはこの経験を日本の畜産を支えている外国人労働者とのより良い関係づくりに活かしたいと考えています。また海外の畜産農家における家畜の位置づけ、飼養管理法や疾病対策などにも興味があり、自分のバックグラウンドを活かすことが出来る本要請に応募しました。

要請内容と抱負

配属先はカシシ農業研修センターというところで、100頭ほどの搾乳牛がいます。搾ったミルクは敷地内の加工場で、チーズやヨーグルトなどに加工され、市場に出荷されます。要請内容は、これら乳製品の生産性と品質の向上です。具体的には生産量を二倍にしたいということです。
日本で畜産業に携わってきた経験を活かし、一頭あたりの乳量を増やすことで乳製品の増産に繋げたいと考えています。また同僚や周辺住民など、関係者との良好な関係を築くことに努めます。

【画像】

配属先の乳肉兼用の牛