運輸交通

都市鉄道の運営・維持管理の支援に役立つハンドブックとパンフレットを作成いたしました。

概要

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都市鉄道は、その大量輸送力、高い信頼性、および環境への負荷が小さいことから、世界の多くの主要都市で基幹交通として活躍しています。しかしながら、開業後十数年経った鉄道が年々増加する中で、これらの鉄道が今後も長期にわたり健全に機能することが重要な課題となっています。

そこでJICAでは、これらの都市鉄道が今後も健全に維持され、持続可能で安全、安心な運行が実現されるべく、開発途上国における都市鉄道の運営および維持管理の体制づくりを支援しています。

この度、安全、安心な都市鉄道運行の実現に向けた以下の課題に着目し、これらを実現するためのツールとして、都市鉄道の運営および維持管理の支援に関するハンドブックとパンフレットを作成いたしました。

  • 新線を建設する場合の、計画段階からの運営・維持管理の体制づくり
  • 既存の都市鉄道路線で、長期にわたり健全な鉄道運行を実現させるための運営・維持管理の体制づくり
  • 日本および世界における過去の都市鉄道事業の教訓

ハンドブックは、実施機関やコンサルタントなどの事業に関わる人向けに、事業の各段階において生じる組織づくりや人材育成の課題、実施すべき作業の内容や、過去の鉄道事業の教訓をまとめています。本ハンドブックの活用を通じて、都市鉄道の運営・維持管理の支援に携わる関係者間の共通理解が醸成されることを期待しています。

パンフレットは、都市鉄道事業全体の流れの中での組織づくり、人材育成に関する作業の流れや、マイルストーンについてまとめており、事業の意思決定者や実施機関のこれらの事項に対する理解促進を目的としています。

JICAの都市鉄道事業に携わる皆様が、情報収集・確認調査、協力準備調査や設計、施工段階においてJICA職員と共にハンドブックとパンフレットをご活用くださり、より持続可能で安全、安心な鉄道運行が実現されることを強く期待しております。