これまでのアフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African Development)についての情報をお伝えします。
TICAD7は、「アフリカに躍進を!ひと、技術、イノベーションで。」をテーマに、2019年8月28日から30日に横浜で開催されました。42名の首脳級を含むアフリカ53か国に加え、多くの開発パートナー諸国、国際機関、民間企業や市民団体が参加し、以下の3点を柱とする成果文書として「横浜宣言2019」が採択されました。
TICAD VIは、2016年 8月27、28日に、初めてアフリカのケニアで開催されました。1993年以来、5年毎に日本で開催されていましたが、TICAD VI以降は3年毎に日本とアフリカにおいて交互に開催することになり、TICAD VIが初のアフリカ開催となりました。
TICAD VIでは、2016年からの3年間で質の高いインフラ整備や強靭な保健システムの促進、平和と安定の基盤づくりなど「アフリカの未来への投資」を行うことを表明し、成果文書として「ナイロビ宣言」が採択されました。
「躍動するアフリカと手を携えて」がテーマ。「強固で持続可能な経済」「包摂的で強靭な社会」「平和と安定」の3本柱に沿って、今後のアフリカ開発の方向性を示す「横浜宣言2013」と今後5年間のロードマップとなる「横浜行動計画2013−2017」が採択された。民間セクター主導の成長、アフリカへの投資の重要性が確認され、今後5年間で最大3.2兆円(うちODAが1.4兆円)の官民の取り組みでアフリカを支援していくことが表明された。
「元気なアフリカを目指して−希望と機会の大陸」がテーマ。今後のアフリカ開発の取り組み・方向性に関する政治的意思を示す「横浜宣言」、今後の具体的な取り組みを示すロードマップとなる「横浜行動計画」が採択された。TICADフォローアッププロセスの導入が決定され、対アフリカODAの倍増も表明された。
アフリカ開発をアフリカ自らが進めていくために、アフリカ連合(AU)が立ち上げた「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」への支援が合意された。TICAD発足以来10年が経過し、アフリカ開発に対するコミットメントを再確認する「TICAD10周年宣言」が発表された。
「アフリカの貧困削減と世界経済への統合」がテーマ。アフリカ諸国の「自助努力(オーナーシップ)」と国際社会による開発パートナーの「パートナーシップ」の重要性を提唱。社会開発、経済開発、開発の基盤において数値目標を含む優先的政策・行動を明記した「東京行動計画」が採択された。