強靭な街作りのための土砂災害構造物対策能力向上プロジェクト

（日）強靭な街作りのための土砂災害構造物対策能力向上プロジェクト
（英）Capacity Development Project for Structural Measures Against Sediment Related Diaster for Resilient Cities
（葡）Projeto para Aprimoramento da Capacidade Técnica em Medidas Estruturais contra Movimentos Gravitacionais de Massa com Foco na Construção de Cidades Resilientes

スキーム：技術協力プロジェクト
実施機関：地域統合開発省（MIDR）
日本側協力機関：国土交通省
対象地域：ブラジリア連邦区、リオデジャネイロ州
実施期間：2021年7月－2026年6月（5年間）

背景

ブラジル政府は、2011年のリオデジャネイロ州の災害を契機に、多年度計画プログラム（PPA）に「災害リスク管理・対応プログラム」を取り入れた。この取組みを支援するため、JICAは2013年～2017年に技術協力プロジェクト「統合自然災害リスク管理国家戦略強化プロジェクト」（GIDES）を実施した。この中には土石流構造物対策計画作成能力強化が含まれていた。しかし、ブラジルには土石流対策構造物設計技術指針が存在せず、経験がないことで事業実施が困難な状況にある。

ブラジル政府は、2019年に次期のPPAのプログラムNo.8865に"Fluxo de Detritos"の名称で土石流を組み込むことで国家予算措置を明確にし、事業実施機関として地域統合開発省（MIDR）を指定したことで、土石流構造物対策事業の体制は整いつつある。

目的：（1）土石流対策構造物の設計・施工に関する技術指針を作成し、活用、普及することで技術者の能力強化をはかる。（2）パイロットプロジェクトで実際の土石流構造物対策の計画、設計、工事発注、施工を実施することで、事業の手順、各機関の役割分担を確認し、組織としての事業実行能力強化をはかると共に、土石流構造物対策事業の実績を作る。