映画「世界でいちばん美しい村」上映&トーク

2020年12月23日

日本の国際緊急援助隊の活動の様子を展示

12月13日(日曜)に、ネパール大地震で被害にあった村が、必死に復興を果たそうとする姿を捉えた感動のドキュメンタリーを上映、あわせて、海外で発生した大規模な災害に対して日本から派遣される国際緊急援助隊について紹介したほか、ネパールで活動したJICA海外協力隊のスペシャルトークも行いました。

ネパールにも派遣された国際緊急援助隊

国際緊急援助隊のユニフォームやネパールの民族衣装も飾られていました

今回上映の映画は2015年に起きたネパール大地震を題材にしています。ネパール大地震が起きた直後に、日本の国際緊急援助隊が派遣されました。
映画の上映前に、地震や台風等の自然災害が多い日本で災害対応に関する豊富な経験とノウハウを蓄積し、途上国の災害救援に生かしたいとの思いから派遣が開始された日本の国際緊急援助隊について、その仕組みや活動を紹介しました。

心の底から暖かくなるヒューマンドキュメンタリーを鑑賞

ネパールでの経験を語る矢澤さん

その後、映画「世界でいちばん美しい村」を上映しました。この映画は、ヒマラヤの大自然を舞台にネパール大地震で大きな被害に遭った村で、悪戦苦闘しながら復興を果たそうとする人々、そしてさまざまな人間模様を映し出した感動のドキュメンタリーです。参加者からは、「貧しくても、家族を一番に考えて暮らしている姿に心を打たれました。」「ネパール地震の現状を知ることができた。厳しい環境でも、懸命に生きていることに感動したと同時に変えるべき現状があるにも関わらず、変えることができない状態(職や信仰)にもどかしさを感じた。」「改めて『人とのつながり』が基本であることに気づかされました」などの感想がありました。

地震発生時に現地にいたJICA海外協力隊に聞く

映画を鑑賞したあとは、JICA海外協力隊としてネパールに派遣された直後にネパール地震を体験した矢澤国明さんにインタビュー形式でお話を伺いました。矢澤さんは行政サービスという職種で2015年3月にネパールに派遣されました。ネパール地震を現地で体験、危険を避けるため日本に一時帰国した際には、ネパールの現状を学校などで訴えました。矢澤さんには、ネパールに再度赴任した後の現地での活動や体験についても語っていただきました。ネパール地震の体験者の生の声を、参加者は食い入るように聞いていました。矢澤さんは現在も赴任先のネパールのポカラ市と協力しながら多文化共生に関する取り組みを行っているそうです。

今後もなごや地球ひろばでは、感染症対策を考慮したうえで、国際協力やJICAの活動をご紹介するイベントを行っていきます。皆様のご参加をお待ちしております!