イベント 映画「戦火のランナー」上映&トークを開催しました!

2023年1月10日

映画「戦火のランナー」上映

映画「戦火のランナー」上映会

映画「戦火のランナー」を上映し、元JICA南スーダン事務所長で一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構代表理事の友成晋也氏をお迎えし、南スーダンの現状やスポーツを通じた国際交流・国際協力についてお話いただきました。
映画は戦争の続くスーダンから逃れ、幸運にも難民キャンプで保護され、移民としてアメリカへ渡った後、オリンピック選手になった主人公が次世代のためにも走り続けるといった内容で、平和と祖国について考えさせられるものでした。参加者からは「実話に基づいたドキュメンタリー映画で人の生き方にとても感動を受けました。」「戦火のランナーは私たちにつらい思いを思い起こします。平和な日本ですから平和を保ちたい。」「祖国を想う気持ち、家族を忘れない気持ち、そしてあきらめない気持ち、涙をこらえて鑑賞しました。」などの感想をいただき、参加者は88分間の映画を観て、それぞれに様々な思いを抱いたようでした。
「通常の映画館ではみられないようなもので良かった。」という声もいただき、なごや地球ひろばだからこそ観ることのできる映画に多くの方が関心を持っていることを感じました。

友成氏が語る!野球が持つ3つのチカラ

野球が持つ3つのチカラについて聞きました!

上映後は、スポーツを通じた国際協力活動の紹介として、アフリカで野球を通じた人材育成に取り組む友成晋也氏からお話を伺いました。友成氏によると野球には3つのチカラ「民主主義を広めるチカラ」「人づくりのチカラ」「平和を創るチカラ」があるということです。それぞれをエピソードと共にご紹介いただきました。参加者から「映画を通して、スポーツの力強さを理解できた。また、トークを通して野球の持っている素晴らしさを再発見できた。特に野球と民主主義は響いた。」「友成さんの野球を使った人材育成もとても面白く、楽しく聞かせてもらった。」などの感想が寄せられました。

友成氏が取組む「アフリカ55甲子園プロジェクト」とは

「アフリカ55甲子園プロジェクト」とは?

次に、友成氏が取り組んでいる「アフリカ55甲子園プロジェクト」についてご紹介いただきました。「アフリカ55甲子園プロジェクト」は、アフリカで野球を通じて人材育成を行うプロジェクトです。数字の「55」の由来はプロジェクトの持つ「55」の学びから来ています。その中には、たとえば「野球をする前にグランドの石ひろいや清掃を行うのはなぜか」「道具の整理整頓をする意味は」「キャッチボールから学ぶコミュニケーションは何か」などがあるそうで、この「55」の学びこそが野球を通じた人材育成につながるということをお話いただきました。この「55」にはあと2つの意味があり、ひとつはかつてプロ野球で活躍した松井選手の背番号、もうひとつはアフリカの国の数とのことでした。

なごや地球ひろばでは、皆さんに国際協力や世界の課題について知って、考えていただけるイベントを今後も企画していきます。ぜひ、皆さん、なごや地球ひろばに遊びに来てください!